【ガンダムSEED】20年前の幻の企画が復活!新作『ZERO』の発表も!
新作『ZERO』は、お蔵入りしていた!?
トークでは、まず観客動員数300万、興行収入50億円突破の快挙を成し遂げたことについて。保志は「5月のフィナーレで一旦区切りがついたところではもう一押しみたいな感じでしたが、ようやくこの数字になりました。すごくホッとしたというか達成感があります」と率直な感想を。また仲プロデューサーも「このリバイバル上映も皆さまの支えがあったからこそ。お客さんのおかげというのはこういうことなんだと経験させてもらいました」とコメント。 福田監督も「良かった点はこの後も仕事もらえるだろうなっていうことかな(笑)。次の作品を作れるということは、ひとつの作品が成功するからであって、それは『FREEDOM』を皆さんと一緒に作り上げてきた結果だと思います。本当にありがとうございます」と感謝の想いを語ってくれた。ただどうしても『ZERO』のことが気になるらしく、トークの最中である保志に「出てた?」「アフレコやったもんね」「『ZERO』のキラって『DISTENY』の後だからさ」などチャチャを入れまくり。そんな『ZERO』について語りたくて仕方がないようすの監督を、「MCの進行があるんで」とたしなめる仲プロデューサーに会場は大きな笑い声につつまれた。 そして話題は特別上映で流れる新作カットのエピローグに。第1弾のエピローグカットについて「『FREEDAM』のアフレコではラクス(田中理恵)とのラブラブを一緒に録ることができなかったんです。ようやくこのエピローグで一緒に録れました」と嬉しそうに語る保志は、「監督もけっこう理恵ちゃんに演出されてましたよね」と収録の思い出を披露。それを聞いて監督も「キラには甘めにということは言ったような気がします」と当時のディレクションを語ってくれた。 ただ保志は「ラクスとそういう幸せな雰囲気のアフレコをふたりでできたのは嬉しかった」と言いつつ、ファンからの声を聞いた感想としては「でも、ちょっとエッチだったのかなって」と苦笑気味の表情に。仲プロデューサーによるとあのエピローグについては「ちょっとエッチすぎるのではないか」とギリギリのラインを探ったようで、「監督には申し訳ないですけど、何回か相談させていただいてあそこに着地しました」と完成に至るまでの苦労のほどを語ってくれた。 福田監督もラクスの「エッチですわね」のセリフで客席の笑いを誘いつつ、「絵コンテはもうちょっとエロかったかもしれない」と回想。リテイクを加えただけでなく、尺的な問題もあって大幅に削ったそうで、「頭1分ぐらい切ったんですよ。お尻も4秒ぐらい切ったんです」と解説する福田監督に「あそこで終わりじゃなかったんですね」と保志も驚きをあげていた。 そんなエピローグだが収録ではカットされた部分も全部録っていたそうで、幻のシーンとなった4秒については「妄想してください」と保志がニヤリ。それを聞いて「それは生殺しだな……」と、さすがにファンの心情に心を痛めたのか福田監督の口からは「そのうちどっかでシナリオ出しちゃおうか」という嬉しい言葉が、その温情あふれる一言に観客からは大きな拍手がおくられていた。 そしてトークは冒頭の新作『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM ZERO』についての話題に突入。「『FREEDOM』がヒットしなければ確実にお蔵入りしていた作品」だったという『ZERO』だが、シナリオまでは完全にできていたという。絵コンテも半分近くまで描かれていたそうで、「最古の絵コンテが20年前」と語る福田監督に会場からはざわめきが。映画の絵コンテよりも前に制作が進んでいたこともあって、ダガーやウィンダム、ジンが登場しての戦闘シーンやキラとラクスの砂浜のシーンなど映画『FREEDOM』に移植した部分も多々あったとのこと。企画としては映画をやるにあたって“MSV”的な展開で何かできないかとバンダイからオファーを受けた作品だったらしく、OVAとして制作が予定されていたそうだ。 特に『DISTENY』から『FREEDAM』へと繋る物語となっている関係上「ここはどうなっていたの?」という部分は大きく扱われていたという。また映画ありきの企画ということもあって「閑話休題じゃないですけど、一呼吸おくような話になっています」など福田監督の説明に観客たちは興味津々といったようす。現状の制作状況については「少し加筆しました」とコメント。展開される媒体についてはまだ未定としか言えない状況だと語ってくれた。