朝ご飯に「白ご飯」と「食パン」ならどちらが節約につながりますか?朝ご飯はできるだけ安く済ませたいです。
朝食をとる際、一般的に白ご飯派とパン派に分かれることが多いのではないでしょうか。中にはとくにどちらか決めていない方や、市販のおにぎりやサンドイッチで済ませる方もいるでしょう。 節約が必要になった場合、主食を白ご飯と食パンのどちらにしたほうがより効果的なのでしょうか。今回は、米と食パンのコストを検証します。 ▼職場のランチ代節約したい!「おにぎり」だけは栄養的にNG? 節約効果も検証
白ご飯1杯と食パンの費用を検証
ここでは、白ご飯・食パン・おにぎり・サンドイッチなどのコストを比較します。ただし、それぞれのコストは品種や商品によって大きく変動するものです。あくまで目安のひとつである点にご注意ください。 ■白ご飯1杯(150g)の費用 農林水産省によれば、一般的に米を炊くと2.2~2.3倍の重量のご飯ができあがるとのことです。お茶わん1杯(150g)のご飯を炊くためにはおよそ70gの米が必要となる計算です。 総務省統計局の「小売物価統計調査」によると、2023年における米5kgあたりの平均価格は約2151円でした。そのため、お茶わん1杯(150g)の白ご飯の費用はおよそ30円です。 なお、白ご飯を単体で食べるケースはほとんどなく、基本は梅干しやふりかけといったご飯のお供に加え、納豆や卵焼きなどのおかずを用意するのが一般的でしょう。みそ汁のコストは1杯あたりおよそ15円とされているため、白ご飯とみそ汁のセットでおよそ45円かかります。 ■食パン1枚の費用 食パンの価格は種類にもよりますが、1斤サイズでおよそ100円~200円が相場です。 表1
※筆者作成 食パンのコストは最安で1枚あたり10円に抑えられるため、食事量を少なく済ませるなら白ご飯よりも低コストです。ただし、食パンはバターやジャムを塗って食べることがほとんどであるため、実際にはプラス数円程度のコストがかかる点にはご注意ください。 また、スーパーで売られているものではなく、食パン専門店やパン屋の食パンの場合は上記よりもコストがかかる傾向にあります。店舗によっては1斤が1000円にものぼるケースもあるため、10枚切りにしたとしても1枚100円かかります。 食パンで朝食代を節約するなら、食パンの種類と枚数に注目するとよいでしょう。 ■市販のおにぎりの費用 社会人生活を送っている方の中には、朝食をゆっくりと食べる時間がないケースもあるでしょう。家で食べるのではなく、職場に到着してから食べる場合、飲み物だけ用意して、通勤途中のスーパーやコンビニでおにぎりを買う方もいるのではないでしょうか。 市販のおにぎりに使われているご飯の量は1個あたり100gほどといわれており、価格はスーパーで100円程度、コンビニだと125円~300円程度が相場です。 中に具が入っているとはいえ白ご飯と比較しておよそ5倍~15倍のコストがかかるため、節約を目指すなら購入頻度は抑えたほうがよいでしょう。 ■市販のサンドイッチ・菓子パン・惣菜パンの費用 おにぎりを買う方と同様の理由で、パン派の方の中には、サンドイッチや菓子パン、惣菜パンを購入するケースもあるでしょう。こちらも種類によって価格にばらつきはあるものの、サンドイッチで300円程度、菓子パンで110円程度、惣菜パンなら130円~200円程度が相場といえます。 サンドイッチや惣菜パンの魅力は、野菜類や肉類が入っているところです。白ご飯や食パンのようにみそ汁やバターといった別の品を用意せず、1つで食事を完結できるため、忙しい方にぴったりといえるでしょう。