まだ終わらない水原一平「違法賭博事件」 疑惑の元同僚・フレッチャーはどこまで真実を語るか
エンゼルスの宿泊ホテルが舞台に?
5月28日からのメッツ3連戦でのこと。大谷はメッツの本拠地シティー・フィールドで取材要請に応じたが、地元・ニューヨークメディアは友好的ではなかった。 「初戦が予定されていた27日が雨天中止となりました。でも人気者の大谷が移籍後、初めてニューヨークに来たため、いつも以上に記者の数が多かった。雨天中止でネタがなく、記者団も困っているのだろうと、大谷は捉えていたようですが」(現地メディア関係者) 取材陣から出た最初の質問は、 「大きなスキャンダルに巻き込まれ、ストレスを抱えているはず。どうやって克服し、好成績を残しているのか」 水原被告の司法取引から20日が経とうとしているのに、いきなりキツイ質問が出た。それに対し、大谷は表情を変えず、こう返した。 「メンタルがプレーに影響すると思ってないです。しっかりとした技術があれば、どんなメンタルでも打てると思っている。それを含めて技術だと思っているので。あと、グラウンドでやるべきことは切り離してやりたい」 堂々とした態度は立派だったが、実は5月16日のジャイアンツ戦でもこんなことが。 「大谷が打席に立つと、一部のジャイアンツファンから『イッペイ、イッペイ』の合唱がされました。ほかにも『おまえも賭けたんだろう。何百万ドルすったんだ』『10万ドルくらいくれよ』などのヤジも飛びました。大谷はその日も4打数2安打と活躍していますが」(前出・米国人ライター) その3日後の19日、エンゼルス時代の同僚であるデビッド・フレッチャー(29)が、地元紙やESPNなどにマイクを向けられ、自身の発言を修正した。フレッチャーは昨年オフ、エンゼルスを退団。現在はブレーブスとマイナー契約を交わし、傘下の3Aチームでプレーしている。元々、ギャンブル好きで、水原被告を「借金まみれ」にしたとされる胴元のマシュー・ボーヤー氏との交友と、違法賭博を行っていた疑いがかけられている。 これまでフレッチャーは「ボーヤー氏のことは知らない」と言ってきた。しかし、「ボーヤー氏とは一度ゴルフをしたことがある。ブックメーカーだとは知っていたが、彼を介してギャンブルをしたことは一度もない。イッペイとボーヤー氏がどうやって知り合ったかまでは分からない」と、微妙に修正したのだ。 水原被告の法廷での証言によれば、ボーヤー氏と自身が知り合ったのは21年で、「サンディエゴのホテルでいっしょにポーカーゲームをやったのがきっかけ」だという。 米国の各メディアは、その「サンディエゴのホテル」とはどこなのか、が最大の関心で、「エンゼルスの選手が宿泊するホテルではないか」と疑われていた。 「ESPNでは、エンゼルスの宿泊ホテルだったと断定しています。水原被告とボーヤー氏が知り合ったポーカーゲームの場には、フレッチャーもいたそうです。宿泊ホテルに違法ブックメーカーとされる人物を誰が手招きしたのか」(前出・米国人ライター)