堤聖也、世界前哨戦を「しっかりとクリアして、世界戦につなげたい」
プロボクシングのWBA世界バンタム級2位の堤聖也(28)=角海老宝石=が2日、師事する石原雄太トレーナーが所属する東京・練馬区のDANGANジムで練習を公開。ミット打ちなどで汗を流した。7日に東京・両国国技館で、ウィーラワット・ヌーレ(22)=タイ=と56キロ契約10回戦を闘う。 世界前哨戦に臨む堤は滑らかな動きで好仕上がりをアピールした。 「56キロ(契約)なんで、いつもより2・5キロ重いからその分はやっぱり楽。期間がなかったんで最初はギリギリになるかなと思っていたけど、順調な感じで食べながらちゃんと減量ができています」 この日はウオーミングアップ、シャドーボクシング、ミット打ち、ドラムミット打ちを各1ラウンド披露。スタンスをスイッチしながら強打を打ち込んだ。昨年12月26日に東京・有明アリーナで行われた、優勝賞金1000万円の「井上尚弥バンタム級4団体統一記念杯モンスタートーナメント」決勝を兼ねた日本バンタム級タイトルマッチで、挑戦者の穴口一輝(真正)との激闘の末、計4度のダウンを奪って3-0の10回判定勝ち。4度目の防衛に成功して以来の試合。優勝賞金は試合前に購入した約200万円の古着代、親や兄弟への仕送り、米カリフォルニア州ロサンゼルス合宿の費用、生活費などに充てた。 この試合で勝てば12月にWBA王者の井上拓真(28)=大橋=に挑戦することが濃厚。「しっかりとクリアして、世界戦につなげたい」と力強く語った。 試合は「LifeTime Boxing Fights22」のセミファイナルで行われ、メインイベントはWBA世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(35)=志成=が、IBF王者のフェルナンド・マルティネス(32)=アルゼンチン=と闘う2団体王座統一戦となる。 興行はインターネットテレビのABEMAで午後3時45分から独占無料生配信される。プロ戦績はIBF3位、WBO7位、WBC11位でもある堤が12戦10勝(7KO)2分け、ウィーラワットが5戦4勝(2KO)1敗、井上が21戦20勝(5KO)1敗、井岡が34戦31勝(16KO)2敗1分け、マルティネスが16戦16勝(9KO)。(尾﨑陽介)