島田珠代 54歳 『いいとも』での挫折、山田花子の登場… “負けた経験”が人生の糧に
■負けたときに気づいた“マイナスにする”大切さ
でも、 方法はあると。“マイナスにしてみよう”って。台本でも普通のセリフを面白おかしく変えていたんですね。だけど、ちゃんと演技してみようとか、マイナスの計算。いつもそこにプラスして自分で付け加えてたけど、それを素直にそのままやってみようとか、ちょっと自分を抑えてみようとか、そういうことが思えた。人間って負けないと次に行けないから、“どんどん負けてください”っていうのは言いたいなって。 皆さん今、どんなお仕事でもそうですけど、負けても本来絶対やりたいところにたどり着けるので。あの時負けなかったら“バラエティー1個だけ”っていう選択肢しかなかったんですけど、新喜劇っていうお芝居、世界で一番私はすごい劇団だと思っているんですけど、その劇団っていうものが心のお守りにありながら、本来高校生ぐらいからやりたかったことがやれていて。 これからももっと負けると思いますけど、負けるからもっと上に上がれる。そういうことも(エッセーで)伝えたかったっていうのはあります。 【島田珠代プロフィル】 1970年5月10日生まれ、大阪府出身。1988年に吉本興業入りし、芸歴36年。“パンティーテックス”などの個性的なギャグで知られ、吉本新喜劇の看板俳優として活躍。2024年10月4日には、幼少期の思い出や芸人としての苦悩、母親としての葛藤などをつづった初のエッセー『悲しみは笑い飛ばせ! 島田珠代の幸福論』を発売。