【高校サッカー全力新聞】岡山学芸館 王者凱旋~憧れに再び挑む~
過去に岡山県のチームで誰もしたことがない経験やプレッシャーと向き合ってきたチーム。全国大会に前回王者として凱旋します。
■陽気なキャプテンを支えた寮長
今年のキャプテン田口選手は、キャプテンとしてチームをまとめられない時期がありました。支えとなったのは寮のリーダー、寮長の國本心夢選手です。 國本選手は兵庫県の出身。兄の希来さんが岡山学芸館のサッカー部出身だったことから進学しました。しかし入学してすぐ周りとのレベルの差を痛感。その後は半年間プレーできないケガも経験しましたが、今はBチームのキャプテンを務め、先生から真面目な姿など性格面が評価され寮長に選ばれました。寮長は野球部と一緒に120人が生活する寮での連絡や生活面でまとめる存在です。その國本選手は田口選手と1年生の時から仲が良く、食堂での食事はいつも一緒、夜にはチームについての話し合いもしてきました。 國本選手は田口選手について、「田口がふざけすぎたときはキャプテンとしてそれはいけないと厳しく指摘した。ただチームの状態が悪いときも田口自身がチームのために行動してくれたことでチームの状態も良くなった。」と話します。 この1年チームをまとめてきた田口選手と國本選手。2人の関係性で築き上げたチームは再び憧れの国立競技場を目指して。初戦は今大会の優勝候補でタレント軍団の福島・尚志とぶつかります。 (取材・文:高校サッカー選手権民放43社/西日本放送)