阿部真央の“リアルすぎる歌詞” 「実体験の恋愛にもとづいている」
デビュー5周年を迎えたシンガーソングライターの阿部真央(24)。同世代の女性から支持を得て、10月10日には初の武道館でのライブを予定しているなど、順調に階段を昇っている。あまりに現実的に表現された歌詞が等身大に映り、楽曲と交わることでファンの心を捉えているが、その歌詞に込められた思い、また、武道館ライブへの思いとはーー。 「私が書く歌詞は、基本的には実体験をもとにしています。例えば、失恋の歌も多いけど、“失恋”は片思いだったとしても“失恋”として、歌詞にすることはできます。とはいえ、決して、たくさんの人と付き合って別れて、を繰り返した経験があるわけではありません。実は一途ですし、(恋愛に)器用なほうではないので」と、説明する。 交際するときには、常に結婚を意識するという阿部。「将来的に、そういうことを考えられない人と付き合うことは、やっぱり失礼なので、漠然とですが、イメージできる人としか付き合えないです」と、何事も真剣に取り組む。そんな阿部に大きく影響を与え、彼女自身を成長させてくれた恋愛がある。「恋愛を一番学んだのは、20歳前後に経験した恋愛で、人として向き合うことを学びましたね」。「それこそ、結婚と恋愛は違うと言われていたことの意味がちょっとだけわかった」と、振り返る。 「相手をどれだけ許容できるか、というのも愛情の1つと思えたし、例えば、(相手の)帰りが遅いこととか、最初はイライラしていた。でも、それにも慣れてしまうとか、こういうことが一緒に生活することなのかな、と。感情でぶつかったことも何度もあったし、連絡するって言ってしてくれなかったり、2時に帰るって言っていたのに4時だったり。そういうことでケンカしたりもしたけど、自分の立場でもそれをやってしまったり。そういうことを悩んだり、不安に思ったりしたのが、この恋愛だった。この経験がいろんなことに影響を与えていますね」と、現在の阿部真央の一部となり、現実味溢れる歌詞に変えられている。 デビュー当時から今に至るまで、歌手として登り詰めたいという野心は持っていないという。「デビューできた頃、5年間も活動を続けられると思っていなかった。調子に乗らないように、ブレーキをかけていたところもあったと思うけど」と、自然体でここまで走ってきた。