「椅子引き」で下半身まひに…バスケ選手の夢絶たれた男性「絶対しないで!」 子どもたちへの切なる願い
「車いすバスケをやり始めたぐらいの時から、お付き合いさせてもらっていた方と、今結婚しているが(彼女が)『もう1回頑張ってみたら』と話してくれたお陰で『もう1回やってみるか』と考えられた」 車いすバスケをやめてしばらくは、バスケのことには触れずそっとしておいてくれたという奥さん。絶妙なタイミングで夫の背中を押したのだ。 障害によって、人生が一変した山田さんだが、そこから見えてきたものもあるという。 「周りの支えがなかったら、今の自分はない。周りに恵まれてた。今の夢は生まれた息子にかっこいいお父さんっていうふうに見られたいので、日本代表を目指して頑張りたい」 家族の存在によって生まれた新たな夢。新学期が始まり、多くの生徒たちが教室に集う今、椅子引きといういたずらについて山田さんは子どもたちに伝えたいことがあるという。 「同じような思いをしてもらいたくないので、椅子を引く行為は本当に危険なんだと伝えたい」
山田さんの事故について、ダイヤモンド・ライフ副編集長の神庭亮介氏は「いたずらや悪ふざけなどと言うと軽く感じられてしまうが、引き起こされる結果はあまりにも重大。『学校で起きたことだから』と言い方を丸くする必要はなく、明確な加害行為と言える。いじめが暴行や傷害、スカートめくりが強制わいせつに当たるのと同じだ」と指摘。 「学校の先生も『悪ふざけはいけませんよ』『いたずらはやめてくださいね』ではなく、『人の一生を左右することであり、命に関わる』『犯罪にもなる』といった言葉も使いながら、しっかりと児童・生徒に伝えていくことが大切だ」と訴えた。 (『ABEMAヒルズ』より)