ファイティングイーグルス名古屋の大黒柱となった佐土原遼「相手が誰であろうと臆さずにプレーするだけ」
「渡邊選手だからと特別扱いすることはないです」
佐土原はここまでの自身のプレーを「4番ポジションができるのは自分の強みです。コンディション、調子も良いので続けていきたいです」と語る。そして、フル稼働が続く現状についても、頼もしいコメントを続ける。 「バイウィーク明けからプレータイムは伸びていますが、疲れたと言ったら言い訳になってしまいます。逆にこれくらい出ているからこそ、試合の中でのアジャストが良くなっています。長い時間コートに出ている以上、マッチップしている選手は外国籍になったり、日本人のエース級の選手につくことが多いです。相手の中心選手をどうやって止めるのか、それはオフの日でも常に考えてスカウティングもしています」 「今までより自信がついています」と語るも、まだ自身のプレーに満足はしていない。特に印象に残っている試合として「ここ最近では天皇杯の千葉ジェッツ戦で渡邊雄太選手とマッチアップして良いスタッツを残せなかったですし、試合に入り込めずにやられたイメージがすごくありました」と明かす。 この佐土原が言及した試合は12月4日の天皇杯3次ラウンドで、FE名古屋は80-85と競り負けた。渡邊が20得点9リバウンド3ブロック2アシストと攻守に活躍した一方で、佐土原は3リバウンド3アシスト2スティールの一方でフィールドゴール6本中2本成功と不完全燃焼に終わった。 渡邊はBリーグの看板選手であり、佐土原も「渡邊選手はNBAでプレーしていて、ワールドカップ、五輪でも活躍した日本バスケ界を代表する存在です」とリスペストしているが、Bリーグで戦う以上は倒すべき相手でもある。「渡邊選手以外にも今のBリーグには、NBAでプレーしていた選手がたくさんいます。渡邊選手だからと特別扱いすることはないです。マッチアップする相手が誰であろうと、自分は臆さずにプレーするだけです。だから天皇杯は悔しい気持ちでいっぱいでした」 今シーズン、ここまで攻守でハイレベルなプレーを見せている佐土原だが、レベルアップしている実感はないと言う。「自分がステップアップできた思える時は、渡邊雄太選手と互角以上にやりあえた時です。次の千葉ジェッツ戦で自分の力が試されると思います」と高いハードルを自分に課している。 今から1カ月後、FE名古屋は1月25日、26日とホームで千葉Jと対戦する。伸び盛りの野心溢れる若者である佐土原が、闘志抜き出しのチャレンジを歓迎するトップ選手の渡邊と真っ向勝負でやりあう刺激的なマッチアップの再戦が楽しみだ。
鈴木栄一
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