高速道路の料金所で「一般」から入る車をよく見かけます。ETCのほうが便利なのになぜ利用しないのでしょうか?
高速道路の料金所出入り口には「一般」と「ETC」の2種類があります。 一般的に「ETC」を使って走行するほうが、使わないよりもメリットが多いといわれています。 しかしすべてのドライバーがETCを利用するわけではありません。 「一般」出入り口から入るドライバーもそれなりに存在します。 ETCを利用するドライバーからすると、「なぜETCを使わないのだろう」と疑問に思うかもしれません。 本記事では、「ETC」と「一般」の出入り口を料金面で比較しつつ、「一般」を利用するドライバーが存在する理由について考察します。
高速道路の料金所は「一般」よりも「ETC」のほうがお得
高速道路では、「一般」の出入り口よりも「ETC」出入り口を使うほうがメリットが大きいといえます。 その主な理由は「ETCの料金制度がお得であること」です。 例えば、ETCには表1のような割引制度があります。 表1
※東日本高速道路株式会社NEXCO東日本 ドラぷら「ETC割引・各種割引」を基に筆者作成 表1以外の割引も多々あり、利用することで大幅に通行料金を節約可能です。
料金所で「一般」出入り口を利用する人は「5.4%」いる
料金面でメリットの大きいETCがあるのに、料金所の「一般」出入り口を利用するドライバーもいます。 国土交通省の集計によると、令和5年12月時点でのETC利用率は「94.6%」でした。 本集計結果を見ると、高速道路を使うほとんどの車がETCを利用していると考えられます。 しかし裏を返すと、「5.4%」のドライバーはETCを利用せず「一般」出入り口を使ったともいえるのです。
「一般」出入り口を利用する理由
「一般」出入り口を利用する理由としては、以下の状況が考えられます。 ・クレジットカードよりも現金で料金を支払いたい ・車にETC車載機が搭載されていない ・ETCカードを持っていない(あるいは有効期限が切れている) ・ETCがあるのに間違えて「一般」の出入り口を使ってしまった ・ETCを使った履歴を残したくない ・「一般」料金所で発行される領収証が欲しい とはいえ、ドライバーそれぞれに事情があるため理由は断定できません。
「ETC」ではなく「一般」出入り口を使う理由はさまざま
一定数のドライバーが、高速道路の料金所で「ETC」ではなく「一般」出入り口を利用する理由はさまざまです。 好みの問題かもしれませんし、車載機やETCカードなど設備の問題かもしれません。 状況が分からないため、理由を一概には断定できないでしょう。 ETCは10人中9人以上が利用するほど高い利用率を誇りますが、100%の利用率に達するまでは、もうしばらく時間がかかるかもしれません。 出典 東日本高速道路株式会社 NEXCO東日本 ドラぷら ETC割引・各種割引 国土交通省 ETCの利用状況 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部