藤井竜王 優勢で2日目昼食休憩 勝てば4連覇の第6局 佐々木八段は価値の高い馬から捨てる
将棋の藤井聡太竜王(22)=王将を含む7冠=が挑戦者に佐々木勇気八段(30)を迎える第37期竜王戦7番勝負第6局は12日、鹿児島県指宿市「指宿白水館」で2日目が指し継がれ、午後0時半、昼食休憩に入った。指し手は84手まで進んだ。持ち時間8時間から藤井が6時間8分、佐々木は4時間40分消費と、残り時間差はこの日朝の3時間半から縮まった。 残り時間差と同様、形勢も藤井へ傾きだした。佐々木は馬と角、香、藤井が銀と飛車の利きを集中させ、午前に争点化していた8筋の攻防。佐々木は77手目、1時間21分の考慮で香でなく角でもなく、一番価値の高い馬から捨てた。 藤井王への王手を継続するための選択で、藤井の優勢が表面化した。 昼食休憩の局面は、佐々木が飛車を手駒にしたものの駒割りは角銀交換で藤井の駒得。7番勝負はここまで藤井の3勝2敗。藤井が勝てば4連覇、佐々木が勝てば3勝3敗のタイとなり18、19日、山梨県甲府市「常磐ホテル」での第7局へ決着を持ち越す。 昼食メニューは藤井が海鮮丼定食、佐々木は海鮮丼定食と寿司で共にご飯が少なめ。1日目と同じメニューだった。