箱根駅伝直前シミュレーション!東洋大と東海大は青学大のV5を阻止できるのか?
いよいよ新年を飾る“国民的行事”箱根駅伝の号砲が鳴る。今大会は5連覇を目指す青学大が大本命。前回3年生以下のオーダーで往路Vを勝ち取った東洋大と、11月の全日本大学駅伝で7区途中までトップを走った東海大が「打倒・青学大」に燃えている。「1+2」の“3強対決”はどんな戦いになるのか。各校のオーダーを予想して、レース展開を考えていきたい。当日変更で最大4名まで補欠の選手と交代可能だが、まずは先月29日に発表された各校の区間エントリーを確認しよう。 【青学大】1区橋詰大慧(4年)2区梶谷瑠哉(4年)3区湯原慶吾(1年)4区岩見秀哉(2年)5区竹石尚人(3年)6区小野田勇次(4年)7区林奎介(4年)8区山田滉介(4年)9区吉田圭太(2年)10区吉田裕也(3年) 補欠:橋間貴弥(4年)森田歩希(4年)生方敦也(3年)鈴木塁人(3年)神林勇太(2年)飯田貴之(1年) 【東洋大】1区西山和弥(2年)2区土壁和希(3年)3区吉川洋次(2年)4区野口英希(2年)5区田中龍誠(2年)6区今西駿介(3年)7区小笹椋(4年)8区田上建(2年)9区中村拳梧(4年)10区浅井崚雅(2年)補欠:山本修二(4年)相澤晃(3年)小室翼(3年)大澤駿(2年)大森龍之介(2年)鈴木宗孝(1年) 【東海大】1区鬼塚翔太(3年)2区湯澤舜(4年)3区西川雄一朗(3年)4区本間敬大(1年)5区西田壮志(2年)6区中島怜利(3年)7区阪口竜平(3年)8区松尾淳之介(3年)9区鈴木雄太(2年)10区郡司陽大(3年) 補欠:東優汰(4年)湊谷春紀(4年)河野遥伎(3年)小松陽平(3年)關颯人(3年)館澤亨次(3年) この区間エントリーを見て、最初に驚いたのが青学大の2区になる。エース森田歩希(4年)が補欠登録で、全日本大学駅伝でアンカーを務めた梶谷瑠哉(4年)が入ったからだ。 森田に何かしらのアクシデントがあったなと思っていたら、原晋監督は「小さな故障があって、12月の強化練習の消化率はほぼ0%」と状態を明かしている。11月下旬に左股関節を痛めたようで、2区を回避したのだ。 青学大にとってのストロングポイントは2区森田(前回1位タイ)、5区竹石(同5位)、6区小野田(同1位)、7区林(同1位)の4区間だった。その一角が崩れたことで、東洋大、東海大にとっては攻撃のチャンスが拡大したといえるだろう。 しかし、東洋大のオーダーもイレギュラーなものだった。 前回4区2位の吉川洋次(2年)が3区で、前回2区3位の相澤晃(3年)と同3区1位の山本修二(4年)を補欠に登録したからだ。11月下旬の取材では、相澤は2区を、山本は3区を走る気満々だったが、当日変更で山本が2区、相澤が4区に入るようだ。ポジティブなエントリーではなく、相澤の調子が上がらないなどのネガティブな変更だと読む。また吉川は故障で全日本を欠場しており、4区の起伏は厳しいという判断なのかもしれない。