20代以下女性の半数「抵抗なし」…急増する美容施術で“トラブル”どう防ぐ?厚労省が検討会
馬野記者 「こういった施術を受けた女性の中で、施術を受けた理由は『コンプレックスの解消』と答える人が一番多かったんですね。その他にも、『自己満足のため』だったり、『手軽にできるようになった』という理由も多いみたいです」 「一方で、男性も美容施術を受ける人が増えていて、同じ質問をしたところ、やっぱり一番『コンプレックスの解消』が多いほか、『モテたい』とかっていう話もあったということです」 庭野解説委員 「随分身近で当たり前のようになっているということなんですね。もちろん皆さん綺麗になりたい気持ちはわかるけれども、例えばヨーロッパの人なんかは脇の処理なんかも女性でもしていなくて、普通にしている方がそれなりにいて、そもそも脱毛というのがどこまで必要なのか…処理して当たり前になっているけれど、どうなのかね?とちょっと思ったりしますよね」 馬野記者 「夏が近づいてきて露出が増える分、毛の処理が気になる人って結構多いと思うんです。私も電車に乗ってもSNSを見ても『脱毛しましょう』という広告が出てきて、『やらなきゃ!』みたいな強迫観念みたいになっているのではとちょっと感じます。本来自分の体のことは自分で決めていいはずなので、『誰かがやっているからやらなきゃ』とか、そういうことはないんじゃないかなと思います」
■トラブルに遭ってしまったら?行政の相談機関や返金の可能性も
庭野解説委員 「手軽になっていて、すごく安く、『最初はタダです』とかありますよね」 馬野記者 「10代の若い人がそういったものにつられて契約をできてしまうということもトラブルの原因の一つになるのではないかと思います」 庭野解説委員 「宣伝やSNSなどで見たら、やっぱりそれがいいものだって思ってしまいますもんね。美容医療でトラブルがあって困った場合には、どこに相談すればいいんでしょうか」 馬野記者 「まずは消費生活センターなど行政の相談機関があります。あとは周りにいる大人や信頼できる人に、恥ずかしいことじゃないので、相談してもらえればいいと思います。もし契約をしてしまった後でも、クーリングオフが適用になる場合もありますので、1度相談するというのが大事だと思います」 庭野解説委員 「厚生労働省の美容医療の検討会は、今後どのような予定になっているんですか」 馬野記者 「美容医療における課題の全容がまだわかっていないところもあるので、どういった課題があるのかというのを順番にあぶり出していって、議論を進めて、年内をめどに取りまとめを行うという予定がされています」 庭野解説委員 「検討会でさえそうなんだから、一般の人が本当に判断したり決めたりするってなかなか難しいところですね」