【UFC】プロハースカがカーフ効かされるも復活のTKO勝ち「サムライは僕の心のなかにある」
2024年4月13日(日本時間14日)、米国ネバダ州ラスベガスのT-Mobileアリーナにて『UFC 300: Pereira vs. Hill』が開催された。 【写真】めいんは同じライトヘビー級の王座戦ペレイラvs.ヒル プレリム最後の試合では、RIZINでも活躍したライトヘビー級元王者で現在4位のイリー・プロハースカが復帰2戦目。同じく復帰の5位ラキッチと対戦する。ライトヘビー級コンテンダーバウト。 プロハースカは、UFCデビューから3戦でグローバー・テイシェイラを破り、ライトヘビー級王者に。テイシェイラとのダイレクトリマッチ前に、右肩を負傷して王座返上。約1年ぶりでの復帰戦となった2023年11月のアレックス・ペレイラとの王座決定戦では、カーフを効かされ、TKO負け。2015年RIZINヘビー級GP決勝のキング・モー戦以来、8年ぶりの敗北を喫した。 対するラキッチは、キックボクシングベースのストライカー。UFCデビューから6勝1敗の好戦績で2022年5月にランキング1位のヤン・ブラホビッチと対戦。3Rに右ヒザ靭帯を断裂し長期欠場。1年11カ月ぶりの復帰戦となる。前戦でプロハースカが弱点を露呈したためか、オッズはラキッチがフェイバリットのライトヘビー級戦。 ▼ライトヘビー級 5分3R 〇イリー・プロハースカ(チェコ)30勝4敗(UFC4勝1敗)206lbs/93.44kg [2R 3分17秒 TKO] ※パウンド ×アレクサンダル・ラキッチ(セルビア)14勝4敗(UFC6勝3敗)206lbs/93.44kg 1R、ともにオーソドックス構え。先に右カーフはラキッチ。スイッチするプロハースカに、ラキッチは左右カーフ。両手を下げたプロハースカは左ジャブ。その打ち終わりに右を打ち込むラキッチ。 スタンス広く圧力をかけるプロハースカの前足にラキッチはまたも右カーフ。ラキッチの右ローをかわしたプロハースカだが、2発目を被弾! スイッチすると左にもローを突く。スーパーマンパンチのフェイントから右ジャブのプロハースカ。そこに左をかぶせるラキッチは前足にこつこつローを突く。 プロハースカのハイキックに右を合わせるラキッチ。詰めるプロハースカに右を当てて右ハイも。ガードするプロハースカは右目尻から出血。左の蹴りから右をヒット! さらに右を当てると跳びヒザも。しかしラキッチもワンツーの右を返すと、プロハースカが左で差して組む。ホーンのプロハースカは笑顔。 2R、プロハースカのローに右ストレートを合わせるラキッチ。プロハースカは左ハイをガード上に当てる。スイッチに左カーフのラキッチ。ワンツーにプロハースカのアゴが上がるが、プロハースカは前に。左ハイからワンツー! ラキッチの打ち返しをかわして右アッパー。左ハイを当てて前に出るプロハースカに、右を返すラキッチ。ブロッキングのプロハースカは右ストレート! 効かされて背中を見せて下がるラキッチにラッシュのプロハースカは左右連打にヒザ蹴りも。ラキッチの組みを潰してパウンド連打! ハーブ・ディーンが若干、遅めのストップに入った。 試合後、プロハースカは「チェコ出身だからほんとうのサムライじゃないけど、インスパイアされて僕の心の中にある。チャンピオンへの道を進む。メインイベントの勝者と戦いたい」と語った。