保育人材確保へ具体策協議 奄美市で官民連携円卓会議
鹿児島県奄美市の保育人材確保に向けた官民連携円卓会議(吉村喜美代座長)の第2回会合が25日、同市名瀬の産業支援拠点施設「WorkStyleLab(ワークスタイルラボ)」であった。保育人材の確保が市の子育て環境における重要な課題となる中、官民の対話を通じて解決の糸口をつかもうと、今年8月に初開催。2回目の会議では、人材確保のための具体策について協議した。 委員は有識者や保育事業者、障がい児通所支援事業者、市担当課長ら13人で構成。会議では、「今、どんな人材が必要か」「そのために何をすればよいか」との問いを設定し、委員それぞれの考えやアイデアを出し合った。 若い人材の確保に関しては、「中学生などの早い段階から保育士の仕事を体験できる機会を増やす」。島外からの人材確保では「寮の確保など住まいの支援」などのアイデアがあった。 また、島外からの人材確保に関しては、「それぞれの施設が単独で募集の情報を発信するのではなく、市全体として組織的に取り組めないか」といった提案もあった。 他にも「奄美大島で保育試験実施を」「日雇いで手伝ってくれる人など、潜在保育士の力を借りるための登録制度があれば」など、さまざまな意見があった。 会議は12月までに計5回を予定。次回は「働きやすい職場環境づくり」をテーマに話し合う。年内に提言書をまとめ、市長へ提出する方針。