BDR-X13J-X

パイオニアは、Windows/Mac用外付けBD/DVD/CDライターの新製品として、アルミ削り出しインシュレーターなどによって音質向上を図ったプレミアムモデル「BDR-X13J-X」を11月下旬に発売する。オープン価格だが、直販ショップでは55,340円（税込）で販売する。 ■電源回路へのノイズフィルター追加などでも高音質化を図る USB 3.2 Gen1/2.0インターフェースを採用した、パソコン用の外付け光学ドライブ。オーディオCDのデータを忠実に読み取り正確にリッピングできるという独自技術「PureRead 4+」などを引き続き搭載することに加えて、上記のとおりアルミ削り出しインシュレーターや、電源回路のノイズフィルター構造などを新たに採用することで高音質化を図っている。 アルミ削り出しインシュレーターは、オーディオ機器などで用いられるダブルアルマイト処理を施し、下部にはクッション材を貼付けたものを採用。ドライブ内部にも防振クッションや防振ゴムを採用することで、不要な振動を従来機種から約30%低減し、安定した読み込みと書き込みを実現したという。 また、USB-SATA変換基板内の電源回路部にノイズフィルター構造を追加。これにより、ドライブへの電源ノイズを従来機種から約30%低減させた。 そのほかにも、導通性能を高める低抵抗フラットケーブルや銅メッキネジ、低ノイズ電解コンデンサなど音質にこだわったパーツを各所に採用。記録再生信号などのノイズのさらなる低減を図っている。 加えて、トレイローディング部には国内メーカー製の高品質なDCモーターを採用したとのこと。さらに、ハイエンドオーディオ機器にも採用されている静音塗装をディスクトレイに施してトレイ自体の振動を低減するとともに、トレイ開閉時の音も低減している。 また、ドライブ部の内外装にオールブラック塗装を施すことで、ピックアップからのレーザー光の乱反射を抑制。この処理によって放熱性も高めている。 デザイン面では、外装部に、国内メーカー製のラバーコーティングを採用。傷や剥がれ、加水分解に強い、高い耐久性を実現したという。 また、光を反射した際の質感にもこだわったのことで、カッパーパールを外装塗料に追加。さらに、ブルーライトが浮かび上がるスモークアクリルのフロントベゼルとヘアライン仕上げのトレイカバーにカッパーカラーのラインアクセントを加えることで、プレミアムモデルならではの重厚感を演出したと説明している。 ■「音楽CDいたわりモード」「オーディオCDチェック」機能なども搭載 前述の「PureRead 4+」は、ディスク表面の汚れや傷などによりオーディオCDのデータが読み取れないときに、読み取り方法を調整して再度読み取りを行うというもの。これによってCDのデータを忠実に読み取り、より正確なリッピングができるよう配慮している。 また、リアルタイムでデータの欠落・補間の発生を抑えるという「RealTime PureRead」機能も搭載。これによって音楽CDを本来の音質で再生できるとアピールしている。 ディスクの回転速度を下げて遠心力を抑えることでディスクへの負担を低減する「音楽CDいたわりモード」も搭載。目に見えない劣化の可能性があるレンタルCDや古い音楽CDを使用するケースなどに配慮した。 Windows PCとの接続時には、「オーディオCDチェック」機能も利用可能。オーディオCDの再生品質をチェックして4段階（A～D）で表示し、低い品質レベル（C、D）の場合は設定変更などの対処方法を表示する。本機能はディスク全体、個別楽曲を選択してチェックを行うことができる。 そのほか、Androidスマートフォンと本機を直接USBケーブルで接続しての、PCレスリッピングにも対応。Android用の無料アプリ「Wireless Hi-Res Player ～Stellanova～」をインストールしたスマホに、PCレスでCDの楽曲を取り込める。なお、楽曲情報やジャケット画像は「Gracenote MusicID」よりインターネット経由で自動取得する。 BDドライブとしては最大16倍速記録に対応。CDリッピングは最大48倍速読み込み対応だが、「PureRead4+」機能オン時は、読み取り精度を優先するため音楽CDおよびCD-ROMの最大再生速度が40倍速になる。また、「音楽CDいたわりモード」オン時は、ディスクへの負担を低減するため音楽CDの最大再生速度が24倍速になる。 各種設定ツールとしてのユーティリティソフトのほか、「PowerDVD 14」「PowerDirector 19」を始めとするCyberLink社製のソフトも各種が付属。付属のUSBケーブルはType-A → Type-Bのものだが、USB Type-C変換アダプターも同梱している。