<岡本夏美>オーディションでは「カラオケ」も “朝ドラでギャル”を演じるということ、その思い
自身を「ズバズバと意見し合うのが好きで、どちらか言えばせっかち」と分析し、「スズリンとは違う部分も多い」と話す岡本さん。
「違うからこそ寄り添ってあげたいなとも思えたし、スズリンって『好きなものを好き』と貫けて、それも『ただ自分が好きだから』で完結するのではなくて、自分の好きなもので周りの人にも喜んでもらいたいという思いがすごくある。決して好きなものを押し付けるのではなくて、『共有したい』思いが強い。その部分は私とも似ているし、共鳴し合えると思えたポイントでした」
◇「好きなものを好きだと言える強さ」が伝わったらいいな
そんなスズリン役を通じて、以前からひそかに憧れを抱いてきたギャルを疑似体験。準備段階からスタッフと話し合って、一緒になって作り上げていったビジュアル面も含めて「楽しむことができました」と話す。さらには、時に暗い世相を吹き飛ばしてしまうようなギャルの明るさ、ギャル文化のきらびやかさを体現できることに喜びも感じた。
「今ってSNSとかすごく発達していて、人とのつながりが簡単にできてしまうからこそ、逆に少しずつ薄れてしまったものもあると思っていて。なんか気持ちが暗くなるようなニュースも多かったりするじゃないですか。そういったところで、ギャルの明るさを、役を通してではありますけど、朝にお届けできることは、この作品に出演できてうれしかったと思える理由の一つです」
加えて、スズリンのように「好きなものを好きだと言える強さって、やっぱりすごい」とも痛感。
「自分の好きなものが他の誰かから見たらそうじゃなかったり、自分は少数派なのかもしれないと怯えてしまうことってあると思うんです。私にもそういう経験がありましたし。でもスズリンたちギャルは、そういったこととは一切無縁。『私が好きだからいいじゃない』『私の好きなものってどう?』と言える強さは脚本からも感じ取れるので、視聴者の皆さんにも伝わったらいいなと思っています」