【速報 ブエルタ・ア・エスパーニャ2024】200km超えの中級山岳ステージの最後は集団スプリント!グローブスが制す/第14ステージ
山岳賞 1 ワウト・ファンアールト(ベルギー/ヴィスマ・リースアバイク)46 Pts 2 マルク・ソレル(スペイン/UAEチームエミレーツ)23 Pts 3 ジェイ・ヴァイン(オーストラリア/UAEチームエミレーツ)23 Pts
ヤングライダー賞 1 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)in 56h 36' 01'' 2 フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)+ 00' 17'' 3 マティアス・スケルモース(デンマーク/リドル・トレック)+ 01' 12''
チーム総合順位 1 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)in 169h 13' 55'' 2 レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)+ 38' 29'' 3 デカトロン・AG2Rラモンディアル(フランス)+ 48' 39''
敢闘賞 24 ジョナタン・ナルバエス(エクアドル/イネオス・グレナディアーズ)
リタイア 184 ルーベン・フェルナンデス(スペイン/コフィディス)
9月1日(日) 第15ステージ インフィエスト > バルグランデ=パハーレス クイトゥ・ネグル 142.9 km(山岳) アングリルを誇るアストゥリアス州は激坂の宝庫 12年ぶりに、恐ろしきモンスターが帰ってくる!フィニッシュ前約3kmに、勾配20%ゾーンが「100m×5か所」も散らばるという凄まじさ。あの年の区間覇者が、最後の200mをよじ登るのに、1分20秒もかかってしまったという桁違いの逸話。超級山岳クイトゥ・ネグルが、再びプロトンの前に立ちはだかる。 9月に入り、徐々に大会の終わりが見えてきた。マドリード到着はちょうど1週間後。翌日に2回目の休息日を控えて、マイヨ・ロホ争いは大急ぎで佳境を迎える。 あのアングリルを誇るアストゥリアス州は、そもそも激坂の宝庫である。クイトゥ・ネグルに先立って登場する1級山岳コリャディエリャ(登坂距離6.4km、平均勾配8.2%、最大14%)だって、かなりの難関だ。山道の中盤には、2kmにわたり、9%台の難勾配が続く。しかもプロトンは、ステージ半ばで道をくるりと一周回して、このコリャディエリャをわざわざ2回も上るのだ。 ヘアピンカーブがいくつも待ち受ける下りも、やはり2回ダウンヒル。こうして標高243mの谷間まで下りきったら、ラスト40kmはひたすら登りっぱなし。最後は今大会最高地点である標高1847mまで駆け上がる。 今年でオープン70周年を迎えるバルグランデ=パハーレススキー場は、過去幾度もブエルタに登場してきた。そして12年前に、それまでの山頂から、さらに3km先まで舗装が施された。空にうねうねと伸びるのびる、細くて険しい道。新たな激坂クイトゥ・ネグルの誕生だった。 つまり全長18.9km。平均勾配7.4%の山道は、ラスト3kmの前と後で、がらりと表情を変える。たしかに残り7km地点には1kmにわたり13%弱のゾーンも潜んでいる。しかし漕いでも漕いでも20%ゾーンから抜け出せない、そんなラスト3kmの破壊力こそが、伝説級のバトルを演出するのだ。
ステージ詳細テキスト:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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