ラグビー【関東大学対抗戦】青山学院大がBIG WIN!筑波大を31年ぶりに撃破。
■関東大学対抗戦Aグループ・9月29日@秩父宮ラグビー場 【青山学院大 30-22 筑波大】 青山学院大が大きな勝利を手にした。筑波大から白星を挙げたのは31年ぶり。1993年12月4日に30-21で破って以来だ。 当時2年生で背番号14をつけて先発した糊谷浩孝HCは、「しっかりと準備してきたことを出せました。そして選手一人ひとりの気持ちが筑波大学さんを上回っていたことがこの結果に繋がったと思います。今年のハードワークを試合で出せて選手たちが喜んでいる姿が一番嬉しい」と破顔した。 先制トライは筑波。キックチャージで相手のゴールラインドロップアウトを引き出し、広いスペースをCTB濱島遼が突破、SO楢本幹志朗の裏へのキックに反応したWTB飯岡建人がインゴールで抑えた(5分)。 追いかける青学はミスこそ重なったが、PR木村陽太らが連続でジャッカル。19分には相手のキック処理のミスを突き、勢いよく走り込んだWTB川端航聖が抜け出してポール下に飛び込んだ。 7-7と同点に追いついた7分後には、ハイパントでプレッシャーをかけ、相手のミスを誘う。敵陣22㍍内のスクラムを得て、最後はFWが地上戦を制した(PR木村のトライ)。 31分にはPGで点差を詰められるも、相手がハンドリングエラーを重ねている間にPKを得る。 前半終了間際にSO青沼駿昌が約40㍍のロングPGを沈め、17-10と点差を保って前半を折り返した。
後半に入ってもSO青沼とFB井上晴生でキックゲームを制し、8分には2本目のPGを決めた。 20-10とされた筑波の反撃は10分。この日不調だったラインアウトを、タレントの揃うBKのカウンターアタックで補った。5点差に迫ったトライはFB増山将の突破から生まれた。 直後にNO8内藤基のジャッカルから三たびPGを決められるも(15-23)、17分にはCTB濱島のラインブレイクからSO楢本がゴールラインを越える。22-23と1点差に迫った。 その後も互いにチャンスを作っていたが、28分に均衡が破れる。青学の13番、CTB榎本拓真の好タックルが起点となった。 相手の落球を拾い、SO青沼がゴールライン手前まで持ち込む。5メートルスクラムから前半と同様にFWの局地戦に持ち込み、12フェイズの末、LO荒川真斗が押し込んだ(30-22)。 逆転を狙う筑波はWTB大畑亮太のキックチャージから敵陣に入るも、敵陣22㍍内左中間のPGをSO楢本が痛恨のミス(40分)。点差を5に縮めてから最後のアタックを展開するプランが崩れ、そのままノーサイドとなった。 開幕節で慶大に快勝しながら、立教大に苦戦を強いられた前節の課題を修正できなかった、筑波大の嶋﨑達也監督は「ブレイクダウンの圧力が激しい中で意思決定に少しのズレが起きたり、逆に少し食い込んめたところで選択肢が増えて判断を迷うことが起きていた」と敗因を語った。