伊吹文明氏と輿石東氏が直言!政治とカネ、揺らぐ岸田総理の政権運営、そして今後の政局
なぜ「次の総理にふさわしい人」に野党議員が目立たないのか
竹俣紅キャスター: 2024年9月末には、自民党総裁と立憲民主党代表の任期が満了を迎える。まず自民党の総裁選はどのように行われるべきか。 伊吹文明 元衆院議長: 粛々と行われるべき。少なくとも国会開会中は、与党は総理大臣を指名して行政権を与えたのだから、問題があっても内閣を支えるのは当然の義務。国会が終わった途端にいろいろな発言が出てきている。だが、やはり自分の後援会や選挙地盤を固めることに注力した方がいい。岸田さんが適当じゃないと思うなら、総裁選で別の人をリーダーにすればいい。「岸田対反岸田」で総裁選を論じていると、もっと自民党はガバナンスのない政党だと思われて自分の足元が崩れていくのでは。 反町理キャスター: 世論調査をやると「次の総理にふさわしい人」の名前が出てくる。 伊吹文明 元衆院議長: それはひとつの民意だが、こういうのは知名度調査みたいな色彩が強い。非常に残念なのは、泉さんが1.3%、馬場さんは0.0%、その他に野党の人の名前が出ていない。自民党中心の政権が続いた方がいいか、野党中心がいいかという質問には? 反町理キャスター: FNN世論調査ではそれぞれ43.7%と43.9%、同じぐらいです。 伊吹文明 元衆院議長: 野党中心の政権というイメージがわいてこない。 竹俣紅キャスター: 9月末には立憲民主党でも任期満了に伴う代表選が行われる。泉代表の続投については。 輿石東 元参院副議長: 私から交代や続投した方がいいと言うべきではない。党で協議し決めること。ただ、党首の顔を変えれば中身が変わるのかという点はもう少し謙虚に考えなければ。自民党には相当不満があるが野党に切り替えることには不安があり、国民はイライラしている。私たちが政権を担当したときに掲げたことは間違っていなかったと思うが、財源の裏づけもないのにあまりに大風呂敷を広げ、国民に一時的に夢を見させた。悪夢とまではいかないと思うが、その経験をどう生かすか。 反町理キャスター: 番組に野田佳彦さんをお迎えすると、もう一回総理を目指せ、党代表になれというメールがたくさん来る。幹事長として支えた輿石さんから見て、野田さんの魅力とは。 輿石東 元参院副議長: 自分の考え、信念を貫くところ。当時の民主党は政権を失ったが、明日の日本をどうするかというものは持っていた。 反町理キャスター: 野田さん待望論は立憲の人材不足か、野田さん自身の人材としての評価が高いためか。 輿石東 元参院副議長: 両方でしょう。 「BSフジLIVEプライムニュース」6月25日放送
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