反捕鯨団体「シー・シェパード」 元代表がフランスに亡命申請
デンマーク領のグリーンランドで拘束された反捕鯨団体「シー・シェパード」の元代表について団体側は元代表がフランスに亡命申請したと発表しました。 反捕鯨団体「シー・シェパード」の創設者で元代表のポール・ワトソン容疑者は、日本の調査捕鯨船に対する妨害を指示したとして日本が国際手配していました。 その後、ことし7月に給油するために立ち寄ったデンマーク領のグリーンランドで当局に身柄を拘束されました。日本政府は身柄の引き渡しを求めています。 こうしたなか、団体は16日、フランスのパリで記者会見を開き、ワトソン元代表がフランスに亡命申請したことを明らかにしました。 また、元代表がフランスのマクロン大統領に送った書簡の内容がSNSで公表されました。元代表は「日本は私を正当な犯罪でない理由で糾弾している。政治的な動機によるものだ」と非難しています。 日本が求める身柄の引き渡しについては、欧米ではワトソン容疑者を擁護する声も多く、デンマーク司法省の判断が注目されています。