「12th Single ひなた坂46 LIVE」横浜アリーナにスケールアップ 宮地すみれ「がむしゃらに努力し続けたい」
続くパートの「何度でも何度でも」では、メンバーたちがスタンド側の通路を歩きながら歌唱。客席から1m程度の距離で手を振りながら、ファンとコミュニケーションをした。曲中には、センターを務めた石塚瑶季が「私は、みなさんと一緒に作るライブ、そしてこの美しい景色が好きです。今日は、いつもいただいている愛情を1億倍にしてお返しします」とマイクした。続いて平岡海月を中心にメンバーが集まると、「抱きしめてやる」をパフォーマンス。日向坂46の隠れた名曲とも言えるロックナンバーで、気迫のこもった表情を見せた。 続く2曲はペア&ソロ曲。まずは「相棒コンビ」を自称する平尾帆夏と山下葉留花が、「まさか 偶然…」で美しいハモリを聴かせる。そして濱岸が、かつて日向坂46の歌姫と呼ばれた卒業生・齊藤京子の「居心地悪く、大人になった」を歌唱。濱岸と齊藤は「マブダチコンビ」を名乗る仲で、齊藤も認めた歌唱力を持つ濱岸は、たったひとりでアリーナを埋め尽くす観客を魅了した。 そして平尾のソロダンスからロックナンバー「ガラス窓が汚れてる」。さらに、日向坂46で随一の尖ったサウンドが印象的な楽曲「恋した魚は空を飛ぶ」をパフォーマンス。間奏では、センターの森本が圧巻のソロダンスを見せた。 ここで再びMC。前シングルでひなた坂46の座長を務めた高橋未来虹(高は正式には「はしごだか」)が、今回のライブの通しリハーサルを見学した際のエピソードが明かされた。平岡いわく、「初代座長の風格を背負って」差し入れをしてくれた一方で、リハを見ながら大量のメモを取っていたという。だが、謙虚な高橋はメンバーにその場ではアドバイスしないまま去ったそうで、ひなた坂46の面々はライブ後に感想が欲しいと口々に言っていた。 次のパートは「Am I ready?」から。山下がセンターに立ち、かわいくうさぎダンスを披露。そしてメンバーがメインステージと後方ステージに分かれ、「My fans」。山口陽世を中心にしたチームと、清水理央を中心にしたチームが、間奏でダンスバトルを見せた。「My fans」でこのバトル演出が見られるのは久しぶりで、ライブならではのステージングに観客は興奮状態だった。一転してコミカルな曲調が楽しい「雨が降ったって」では、高瀬愛奈がセンターを務めた。 ここで、山口が「ひらがな(ひなた坂46)、ぶちかませー!」と叫ぶと、前シングルのひなた坂46楽曲「錆つかない剣を持て!」をパフォーマンス。ロングバージョンにアレンジされた間奏では、山口を中心とするメンバーたちが、激しいダンスをたっぷり見せつけた。この山口と森本の三期生コンビは、全力以上とも言える振り切ったパフォーマンスと熱い気持ちで、ひなた坂46を支える2本柱になっていると言えるだろう。