中国不動産の佳兆業、オフショア債務再編で主要債権者と合意
Clare Jim Sameer Manekar [20日 ロイター] - 経営難に陥っている中国不動産開発会社の佳兆業集団は20日、既存の債務を新たな社債と株式に交換するオフショア債務再編で主要な債権者グループと合意したと発表した。 佳兆業は2021年終盤に120億ドルのオフショア債務が不履行に陥って以降、海外債務再編に取り組んできた。再編計画は融資や人民元建て資産担保証券(ABS)など他の債務も対象になる。 発表によると、佳兆業は2027─32年に満期を迎えるシニア債(優先債)6トランシェと、25─32年に満期を迎える強制転換条項付き転換社債8トランシェを発行する。 シニア債の現金利息は年5─6.25%で、転換社債は割当比率に基づき同社株に転換される。 債務削減と流動性向上を促すため、郭英成会長らスポンサーが1回または複数回のライツイシュー(既存株主への新株予約権割り当て)を通じて1億1500万元(1600万ドル)の株主融資を提供する可能性があることなども明らかにした。 佳兆業は再編対象債務の34%超、子会社である瑞景の債務の36%超に当たる主要債権者グループが計画に合意したとし、他の債権者にも9月12日までに合意に署名するよう求めた。 佳兆業は9月9日に香港で清算審理が予定されている。債務再編合意は清算申し立てに対抗する一助になる見通し。