【年額約6万円】申請しないともらえない「年金生活者支援給付金」とは? 年金とは“別”でもらえるの? 対象者や金額を解説
老後生活の重要な収入減となる、「老齢基礎年金」などの公的年金が少ない人に向けて支給される「年金生活者支援給付金制度」をご存じでしょうか? この制度は申請しないともらえず、公的年金とは別に年額で約6万円が支給されます。本記事で、制度の対象となる人などを解説します。ぜひ、参考にしてみてください。 ▼65歳から70歳まで「月8万円」をアルバイトで稼ぐと、年金はどれだけ増える?
年金生活者支援給付金制度とは?
「年金生活者支援給付金制度」とは、主に受け取れる公的年金額とその他の所得の年間合計額が低い人を対象に、生活支援を目的として年金支給日に年金とは別に給付金が支給される制度です。 公的年金を受け取るための請求書と、支援制度の請求書は別のものなので、申請して認められないと支給されません。給付金は大きく3種類に分かれており、それぞれ受け取れる対象者の範囲と条件が違います。 (1)老齢年金生活者支援給付金・補足的老齢年金生活者支援給付金 ・65歳以上で老齢基礎年金を受け取れる人 ・昭和31年4月2日以降の生まれで前年の公的年金などの収入金額と、その他の所得(給与所得など)との合計額が年間88万9300円以下(昭和31年4月1日以前生まれの人は88万7700円以下) ・世帯全員が住民税(市町村民税)について非課税 老齢年金生活者支援給付金は2種類あり、前年の収入金額によってどちらかが支給されます。 ・老齢年金生活者支援給付金:公的年金とその他収入の合計額年間78万9300円以下 ・補足的老齢年金生活者支援給付金:公的年金とその他収入の合計額年間88万9300円以下 (2)遺族年金生活者支援給付金 ・遺族基礎年金を受け取れる人 ・前年の所得が年間472万1000円以下である(遺族年金などの非課税収入は対象ではありません) (3)障害年金生活者支援給付金 ・障害基礎年金を受け取れる人である ・前年の所得が年間472万1000円以下である(障害年金などの非課税収入は対象ではありません) これらの給付金は非課税で、条件を満たせば生涯にわたって支給されます。2年目以降は受け取れる条件を満たしていれば原則として申請不要です。