【速報】未知の成分は「プベルル酸」か 小林製薬「紅麹」サプリ問題「青カビからつくられる天然化合物」混入の可能性が高い工場は既に閉鎖
■「未知の成分」は「プベルル酸」か 「プベルル酸」は一般的に「青カビからつくられる天然化合物」
小林製薬の「紅麹原料」を使ったサプリメントで「腎疾患」などの健康被害が相次いている問題を巡って、小林製薬は「紅麹原料」に含まれる「未知の成分」が腎疾患の原因となった可能性を否定できないとしています。 ■【動画で見る】「未知の成分」は『プベルル酸』か 小林製薬が厚労省に報告 この「未知の成分」について、小林製薬は厚労省に対し「プベルル酸」の可能性があるとして提供したと明らかにしました。
■「プベルル酸」は「紅麹」から生成しにくい
厚労省によると、小林製薬が健康被害のあった製品のロットに予定しない物質を検出したため、高速液体クロマトグラフという手法で分析したところ、「プベルル酸」の数値が高かったということです。 「プベルル酸」は、一般的に青カビからつくられる天然化合物で、抗生物質の特性を持つことが知られていていて、毒性が非常に高いということですが、厚労省は、腎臓に対する障害は現時点では明らかになっていないとしています。 小林製薬は29日の会見で「プベルル酸」は「紅麹」から生成しにくいと説明していて、製造過程でカビが入る所がないか、混入の可能性も含めて総点検を行っています。 厚労省と協議し、「今後は小林製薬1社で判断するのではなく、国の研究機関とともに解明を進めていくことになった」と説明していて、国の研究機関にデータを提供しながら迅速な解明を進めていくとしています。
■混入の可能性高い「工場」は既に「閉鎖」 確認困難な状況
また、小林製薬は、「未知の成分」が「大阪工場」で混入した可能性が高いと明らかにしました。 しかし、大阪工場は、去年12月に既に閉鎖していて、大阪市によると衛生状況などの確認が難しい状況です。 製造拠点はその後、機械ごと和歌山県内の工場に移っていますが、小林製薬によると、移転先で「紅麹原料」の製造は行っていません。 29日、武見厚生労働大臣は、記者団の取材に応じ、30日に大阪市と合同で、小林製薬の紅麹原料を作っていた工場に立ち入り検査に入ることを明らかにしました。 武見大臣は、立ち入り検査などを通して、原因究明に取り組みたいとしています。