五郎丸歩さん、ワールドラグビーU20トロフィーに挑むU20日本代表を指導
7月にスコットランドで「ワールドラグビーU20トロフィー」(2部相当のU20世代の世界大会)を控えるラグビーのU20日本代表は例年より早く、2月からリーグワンチームとの合同練習、試合で強化を進めた。
4月にはオーバーエイジの3人を加えて、「JAPAN XV」として、サモアで「ワールドラグビーパシフィックチャレンジ」を戦い、見事に3連勝で優勝を果たした。
今回は、U20日本代表候補の選手たちだけで再び集まり、5月末にニュージーランドに遠征を敢行。25日と30日にNZU(ニュージーランド学生代表)と2試合行う。その遠征と試合の準備ため、5月15日から18日まで、千葉で合宿をしており、33人の若き選手たちが集った。
まず、2020年以来、2度目の優勝で終えたサモア遠征を振り返って大久保直弥HC(ヘッドコーチ)は、「オーバーエイジの3人が、いい仕事をしてくれたが、サモアで勝ったことは過去のこと。ニュージーランド遠征では、7月に我々がどう勝つかとなったとき、まだまだ選手層が薄いポジションがあるので、その底上げとプレータイムの少なかった選手の底上げをしたい」と話した。
「2月から、めっちゃ食べさせられていて、3kgくらい増えた」と笑顔を見せたLO(ロック)石橋チューカ(京都産業大学2年)は「ニュージーランドで精神的にも身体的にも、成長して戻ってきたい」と意気込んだ。NZUと2試合行うが、スーパーラグビーのアカデミーチームと、スクラムセッションも予定されている。
2月から着実に強化を進めているU20日本代表チームだが、今季は昨季の高校日本代表で活躍したHO(フッカー)田中京也(立命館大学1年)、SH(スクラムハーフ)井上達木、CTB(センター)森尾大悟(ともに筑波大学1年)と、2005年生まれの大学1年生の3人も招集した(慶應義塾大学1年のPR/プロップ井吹勇吾はコンディション不良で不参加)。
大久保HCは「今回の合宿から、大学1年生4人を呼びましたが、しっかりミックスさせて、来年のU20日本代表活動のためにも、できればワールドトロフィー本戦にも入れたいという希望があります」と狙いを語った。