掛布雅之氏、2軍降格の佐藤輝明へ「怒りを原動力にはい上がらなければ並の選手で終わる」
阪神・佐藤輝明内野手(25)が15日、出場選手登録を抹消された。14日の中日戦(豊橋)の8回に逆転負けを招く失策を犯し、昨年6月以来の2軍降格。スポーツ報知評論家の掛布雅之氏は「怒り」を原動力にはい上がるよう、厳しく指摘した。 * * * * * * * 佐藤輝の2軍降格は、敗戦に直結した14日の失策だけが理由ではない。ここまでの姿を見てきた岡田監督の判断だ。もともと喜怒哀楽をあまり出さないタイプで、チャンスで三振したり、エラーをしたりの後に、自身への「怒り」が伝わりにくい。同じく6失策の木浪の方が、もがき苦しみながら前を向く気持ちが感じられる。 打撃不振が理由ではないだけに、昇格のタイミングは難しい。2軍でノックを受けることで解決するとも思えない。それでも、泥まみれになり、周りが納得する形で上がらないといけない。プロ4年目の今季は超一流になるか、並の選手で終わるかの分岐点のシーズンと見ていた。2軍に落とされた「怒り」を原動力にはい上がらないと、そこまでの選手になってしまう。 輝不在の打線は1点を取るのがやっとだった。決勝打を放った近本の3番起用も苦肉の策で、岡田監督の理想は近本、中野の1、2番のはず。しばらくは流動的に打線を組むことになるだろう。(掛布 雅之)
報知新聞社