【試乗】安定性と旋回性が共存。トリシティ125はコーナリングも楽しい!
フロント2輪+リヤ1輪の「トリシティ125」は、「ニュースタンダードシティコミューター」をコンセプトとして2014年に国内発売された。トリシティ125の2つの前輪は、コーナリング時には通常のバイクのようにリーン(傾斜)して自然な操作感を実現しつつ、直進時には高い安定性も兼ね備えているのが特徴だ。ヤマハは、トリシティ125のような車輪および車体全体がリーンして旋回する3輪以上のモビリティを、LMW(Leaning Multi Wheel=リーニング・マルチ・ホイール)と呼んでいる。 【画像】トリシティ125の足つきやディテールをギャラリーで見る(27枚) 文:小川浩康 写真:コイズミユウコ
スマートキー、スマホ連携と最新機能も充実
従来のバイクユーザーに加えて、「二輪車に興味がない人」「小回りのきくコミューターを求める四輪ユーザー」「コミューターの新しい楽しさを期待する人」を想定して、新たなコミューターとしてLMWを開発したヤマハ。トリシティ125は、そのLMWの第一弾として2014年に登場した。 2018年にはVVA(可変バルブ機構)を装備し、高燃費と走る楽しさを両立したBLUE COREエンジンを新設計フレームに搭載。その後はカラー変更をしつつ、2023年にはBLUE COREエンジンを最新排ガス規制に適合。アイドリングストップ、静粛にエンジンをスタートするSMG(Smart Motor Generator)、スマートキーシステム、スマホと連携することで着信履歴や燃費管理が行なえるYコネクトに対応するなど、便利な機能が充実している。 フレームは強度と剛性バランスが見直され、ホイールベースは1350mm→1410mmへ延長。前後サスも見直され、自然な操縦性と接地感を実現している。このモデルからABSに代わり、前後ブレーキが連動するUBS(Unified Brake System)を装備。リヤの制動力配分を増やし、ブレーキかけはじめからスムーズな減速が可能になった。2024年3月に新色のマットグリーンが追加された。