「苦しくなる姿が見えた」ソフトバンク杉山一樹が進化を模索 ロッテ右腕の宝刀再現
◆ソフトバンク秋季キャンプ(11日、宮崎) 〝種市フォーク〟でさらなる進化へ。ソフトバンクの杉山一樹投手(26)が、新球に挑戦している。 ■元タレント夫人と腕組みハニカミ2ショット【和田毅秘蔵写真】 中継ぎに専念した6年目の今季は50試合に登板し、4勝0敗、防御率1・61とキャリアハイの成績を残した。申し分ない成績だが、杉山は2者連続本塁打を打たれた6月12日のヤクルト戦や、無死満塁から登板して三つの押し出し四球を出した7月15日のロッテ戦を挙げ、「自分なりにはできた方だと思うけど、振り返ったら印象が強い失点が多かったから、(来季は)そういうのを減らしていきたい」と振り返る。 シーズン終盤に進むにつれて相手チームにも杉山のデータが蓄積されたのか、決め球のフォークを見切られることが多くなったという。「肌感的にフォークのデータが集まってきた場合に自分(の投球)が苦しくなる姿が見えた」と考え、新球の習得を模索。そこで見つけたのがロッテ・種市篤暉投手が投げるフォークの軌道だった。 今季の夏頃から習得を目指しており、〝種市フォーク〟は完成間近。ものにすれば投球幅がさらに広がる。「(来季は)またアピールする立場。チームが勝つ確率を上げるために自分のできることはやりたい」。今季の中継ぎ陣を支えた豪腕が、さらに頼もしく成長する。(大橋昂平)
西日本新聞社