解決願い、支援者が墓参り 高齢母は断念、世田谷一家殺害24年
東京都世田谷区で2000年12月、宮沢みきおさん=当時(44)=一家4人が殺害された事件は30日、未解決のまま発生から24年を迎えた。 【写真】世田谷一家殺害事件に関する情報提供を呼び掛ける警察官ら 支援者らが一家の墓を訪れ冥福を祈ったが、宮沢さんの母節子さん(93)は体調不良を理由に、初めて命日の墓参りを断念した。 殺人事件の遺族でつくる「宙(そら)の会」の特別参与で、捜査本部がある警視庁成城署の元署長土田猛さん(77)ら支援者は、埼玉県新座市にある一家の墓を訪問。墓前に花束と線香を供えると、約1分間、目を閉じて手を合わせた。 土田さんは「節子さんは『なんとか自分が生きている間に』という思いを日ごとに強めている。これからも事件解決に向けて活動していきたい」と話した。 事件は、同区上祖師谷の宮沢さん宅で00年12月30日深夜ごろに発生。みきおさんと妻泰子さん=同(41)、長女にいなちゃん=同(8)、長男礼君=同(6)=が殺害された。現場には犯人の指紋や血液、凶器の包丁などが残されていた。 警視庁は、これまでに捜査員延べ約29万人を投入し捜査を続けている。情報提供は成城署捜査本部03(3482)0110まで。