【陸上】女子200m・2年生の秋澤理沙が復活のV 故障を乗り越え「自信を持って走った」/福岡IH
◇福岡インターハイ(7月28日~8月1日/福岡・博多の森陸上競技場)4日目 福岡インターハイの4日目が行われ、女子200mは秋澤理沙(東京学館新潟2新潟)が高2歴代7位の23秒82(+1.1)で快勝した。 福岡インターハイの優勝者をチェック! 「準決勝で良い走りができたので、自信を持って走りました。スタートから思い切り行って、最後の100mもそのままの勢いでゴールできました」 調子の良さを感じながら今大会を迎え、2日目の100mで4位に食い込んで自信を深めた。3日目の4×100mリレーは準決勝どまりだったものの、秋澤にとってメイン種目に挑むこの日も好調を維持していた。 予選で24秒24(+0.9)の自己タイ記録をマークすると、準決勝で大台目前となる大幅自己ベストの24秒00(+1.0)。決勝を前に秋澤は「23秒台を狙えるかな」と、自身に期待してスタートラインに立った。 決勝の号砲が鳴ると、6レーンに入った秋澤と、100mを制した8レーンの小針陽葉(富士市立3静岡)が勢いよく、ほぼ同じペースでコーナーを回る。序盤は小針の姿を視界に捉えていたが、「自分の走りに集中しました」という秋澤がわずかにリードして直線へ。あとは懸命に脚を運び、猛追する小針を振り切ってフィニッシュを迎えた。 「ゴールした瞬間は(勝ったのか)どうだろうという感じでしたが、自分が1位とわかった時はうれしかったです」とはにかんだ。 3年前に全中200mで2年生優勝。その後、故障で思うような走りができず、高校生になってからも「それを引きずった」が今季に入ってようやく調子が上がってきたという。 今後について、秋澤は「来年は高校ラストのシーズンなので、ケガをせずにインターハイで2連覇できるようにがんばりたいです」と力を込めた。 小針はわずかに及ばず、23秒91の2位。スプリント2冠を逃し、「100mの疲労もあって予選からうまく走れなくて、準決勝で戻せましたが、決勝は最後に焦って自分の走りができませんでした」と悔し涙があふれた。地元の垣添鈴音(自由ケ丘2福岡)が24秒19で3位に入った。
小野哲史/月刊陸上競技