高品質な寿司がランチはほぼ半額!『SUSHI BANYA KAI 品川店』の「板前スクールランチ」が超人気のワケ
従来の寿司職人修業というと、「シャリ炊き3年、あわせ5年、握り一生」とも言われ、そう簡単に寿司を握らせてもらえないイメージがありますが、『SUSHI BANYA KAI』が実施する「板前オープンスクール」では、入ってすぐに魚の身おろしを実践させてもらえるといいます。 実際、内藤さんは『SUSHI BANYA KAI』に入ってまだ1年未満。それでもカウンターに立ち立派な寿司をにぎり、提供しているわけですから、ある意味、ものすごい“時短”が叶っているということになります。 「当初は、特に“所作”に対してすごく注意されました。包丁を置く時も雑に置くのではなく、綺麗に拭いて丁寧に置くとか、箸も綺麗に戻すとか、細かい所作への気配りは他の飲食とは違うなと思いました。 また、技術的には“シャリを握る”というのはかなり難しく、最初の頃は自分で練習しても正解がわからず、シャリの高さも大きさも統一できませんでした。なので、まず“手ばかりで10g握れること”を目標にがんばりました。それができるようになったら、握ったシャリの中に空気を入れるという訓練を続けました。 男性の先輩が教えてくださるのですが、手の大きさも指の長さも違うため、真似してみても同じようにはなりません。そこは自分自身の手の大きさを鑑みて工夫しながら覚えていった、という感じですね」(内藤さん)
将来はフランスで「寿司+野菜」の店をやりたい!
内藤さんに「どのネタが一番好きか?」と聞いてみると、意外な答えがかえってきました。 「一つだけ食べたいというわけではなく、いろんな種類のネタが好きです。一度にさまざまな魚が味わえるのもお寿司の醍醐味だと思っています。趣味でダイビングをやっているのですが、たくさんの魚を見て感じる“一つの魚だけをとる”というのは生態系のバランスを崩すことにもつながりかねません。なので少しずつ魚をとり、それをお寿司にし、皆様に味わっていただきたいと思っています」(内藤さん) 24歳という若い女性から、これだけ立派な回答を受け、かえってたじろぐ筆者でしたが、将来の夢も聞いてみました。 「自分で納得できるところまでやってみて、最終的にはフランスに行ってお寿司屋さんを出してみたいです。日本は海の恵みが豊富にありますけど、フランスは農業が盛んです。日本とフランスの自然の恵みの共通点を活かして、魚だけでなく野菜も取り入れたお寿司屋さんができれば良いなと思っています。プライベートではワインも好きですので(笑)」(内藤さん)