高品質な寿司がランチはほぼ半額!『SUSHI BANYA KAI 品川店』の「板前スクールランチ」が超人気のワケ
もちろん、ネタも絶品揃い。大とろや金目鯛は、煮切りが脂の旨みをグッと引き出し、クセがある鰹などは、マスタードを合わせることで個性的な味わいを表現しています。口にするたびに「旨い!」と声が出てしまいます。いずれのネタにも職人の技を感じるものばかりで、繊細で優しい印象を受けました。 この他、別途提供された鰻茶碗蒸し、お浸し、帆立、後半の寿司の生雲呑と煮穴子、丼のKAI丼やお椀、そしてカステラ玉子、西瓜まで、大満足の味を楽しむことができました。この味・このクオリティで4840円(税込)は、控えめに言ってかなりお値打ちだと思います。
24歳の女性寿司職人・内藤さんの略歴とは?
「板前スクールランチ」を堪能し、その実力を舌で体験した筆者。改めてカウンターに目を向けると、今回の握りを担当した職人に驚かされました。なぜなら、とても若い女性だったからです。高級寿司店というと、どうしても風格のある男性職人というイメージがあります。興味を惹かれた筆者は、その寿司職人にお話を聞いてみることにしました。 今回カウンターに立っていたのは、24歳の寿司職人・内藤恵理華さん。真面目な視線と素晴らしい手捌きから、一瞬声をかけることを躊躇しましたが、話しかけると、20代らしい明るい笑顔で答えてくれました。 「もともと、大学時代にアルバイトをしていたフレンチレストランに就職したのですが、コロナ禍の影響で転職を余儀なくされました。その店で『パンの面白さ』にも興味を持ったので、パン屋に転職。そのパン作りも面白かったのですが、うまく焼き上げられるようになると、さらに欲が出てきまして(笑)。パンも大好きだけど、一番好きなお寿司を自分で握れるようになりたい! と思い、『SUSHI BANYA KAI』に入らせてもらいました」(内藤さん) “女性寿司職人”というだけでも珍しいのに、ましてや24歳という若さ。臆するところはなかったのでしょうか? 「これやってみたい! と思ったらすぐ飛び込む性格なので、不安はありませんでした。ただ、ここに入る前に別のお寿司屋さんも訪ねたんですが、『女性は雇ったことがないから無理!』と断られることが多く、その点では少し苦労しましたね。しかし、『SUSHI BANYA KAI』は性別も国籍も関係なく採用していると聞き、安心して入りました」(内藤さん)