手をつなぎながらキャベツ畑散策 上皇ご夫妻 大日向開拓地を訪問 声をかけた農家「来てくれてうれしい」
22日から長野県軽井沢町で静養されている上皇ご夫妻。23日は、旧満州から引き揚げてきた人たちが開拓した大日向開拓地に足を運ばれました。住民は「来てくれてうれしい」などと話しています。 【動画で見る】手をつなぎながらキャベツ畑散策 上皇ご夫妻 大日向開拓地を訪問 声をかけた農家「来てくれてうれしい」
軽井沢に滞在中の上皇ご夫妻。23日は大日向地区のキャベツ畑を散策されました。 お二人は手をつなぎ、上皇さまが美智子さまの足元を気にしながら、ゆっくりと歩かれていました。
大日向地区は戦後、旧満州・現在の中国東北部から引き揚げて来た人たちが開拓した場所です。1947年に昭和天皇が激励に訪れ、上皇ご夫妻も皇太子時代から何度も訪問し、住民との交流を重ねられてきました。
今年も大日向を訪問された上皇ご夫妻。近くの畑で作業していた農家は、お二人に声をかけたそうです。 声をかけた農家: 「『ご壮健で』って言いました。うれしいことですね。満州へ行った方々の苦労をねぎらうためにも来ているのでは」 「畑の中から、『こんにちは、お待ちしておりました』と声をかけさせていただいた。お二人で手を振っていただいて、私たちだけだったので、うれしかった」
お二人の様子を遠くから眺めていたという住民の瀧上史雄さん(83)。義理の両親や親戚が旧満州から引き揚げ、大日向に入植した「開拓1世」です。長年、思いを寄せられていることに感謝の気持ちを抱いています。 瀧上史雄さん: 「うれしいこと。皇太子時代からずっと来ているからね。(これからも)来てもらえればいいと思うんですけどね、お元気で」 上皇ご夫妻は29日まで軽井沢に滞在される予定です。
長野放送