<プロ野球速報>ソフトバンク、バンデンハークが不敗神話継続!
ソフトバンクのリック・バンデンハーク(30)が3日、札幌ドームで行われた日ハム戦に先発、7回を投げ、毎回の9三振を奪いながらも、3本塁打を含む5安打4失点で敗戦の責任を負ってマウンドを降りた。ここまでデビュー以来、13連勝中。1966年に堀内恒夫氏が持つ記録に並んでいた。新記録を目前にしながら連勝がストップしそうな展開だったが、味方打線が8、9回に同点に追いつき、バンデンハークの負けが消えて連勝記録は、次回登板に継続することになった。 バンデンハークは、その立ち上がりに浅間に先頭打者アーチを浴びると、二回にも二死からレアードに一発を許した。5回二死二塁から中島に中前適時打を許し追加点を奪われると7回にもレアードに、この日2本目となるホームランをレフトへ叩き込まれて4失点。結局、7回、111球を投げ5安打、9奪三振、2四球、4失点の内容でマウンドを降りた。 だが、ソフトバンク打線は一致団結してバンデンハークの連勝記録を援護した。日ハムの先発、有原の前に7回まで無失点だっが、ようやく8回につかまえて2点を返し、なおも二死一、二塁と続くチャンスに、リリーフした2番手のマーティンから松田が一、二塁間を破るヒットで1点差に詰め寄った。9回には、守護神、増井を攻め、二死一、三塁から4番の内川が、一、二塁間に同点タイムリーをうまく流して、土壇場でスコアを4-4にして、連勝記録のかかっていたバンデンハークの負けを消した。ベンチ内では、バンデンハークがナインとハイタッチを交わすシーンも見られた。 試合は、延長戦にもつれ、10回に、この回先頭の松田が、日ハム4番手の井口から左中間スタンドに勝ち越しの4号ソロ。その裏をサファテが3人で抑えて、ソフトバンクが5-4の逆転勝利。勝利は9回途中から登板した寺原についたが、バンテンハークの不敗神話は継続することになった。 試合後、決勝アーチを放った松田は「バンディに負けをつけたくない、という言葉ベンチでたくさん出ていた。その中で後半に追いついて、最後に勝った。非常に大きな試合だった」と、バンデンハークの記録継続を守るために、一致団結していた裏事情を口にしていた。