ロサンゼルスの山火事による経済的損失は9兆円以上 ファッション業界にも大打撃
ロサンゼルスに拠点を置くデザイナーらは、仕事、生活、災害に同時に対処しなけれしなければならない。
ジョナサン・シンカイ(Jonathan Simkhai)デザイナー は避難命令を受け、夫、双子、3匹の犬と2匹の猫と共に車に乗り、トランクショーの開催を予定していたユタ州のソルト・レークシティへ避難した。同時に、同ブランドチームは、ランウエイショーの一式を西ハリウッドから安全な場所に移動させた。
ジョン・エリオット(John Elliott)デザイナーも避難を強いられ、「5歳未満の子どもが2人いて、仕事に関連したことをするのは難しくなっているので、とにかく安全な場所にいようとしている。ロサンゼルス全体でただ今夜また風が強くならないことを祈っているように思う」とコメントした。
ジョニー・セブン(Jonny Saven)=「ラジャンス(L’AGENCE)」CEOは、「われわれは今、大変な状況に置かれている。特に、ロサンゼルスにある本社では、自宅、オフィス、店舗、チームの全てに影響が出ている。ロザンゼルスの3店舗と、マリブ店、ビバリーヒルズ店、メルローズ・プレイス店は全て閉店したままだ」と話した。また、「現地の製造は大きな影響は受けておらず、パートナーと協力して全ての必要な資源を提供している。影響を受けた家族と直接話し、地域社会の支援に注力している。火事により家を失った人々を支援するための正式なプログラムをローンチする予定だ」と付け加えた。
パリセーズ・ビレッジに位置する「エーエルシー(A.L.C.)」、「アロー・ヨガ(ALO YOGA)」、「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」、「VERONICA BEARD(ヴェロニカ ビアード)」、「ルルレモン(LULULEMON)」などの店舗は一時的にクローズしている。また、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトンもいくつかの店舗の閉店を余儀なくされている。