スペースX、早くも「スターシップ」6回目の飛行試験を準備–第1段ブースターを射点に移動
Space Exploration Technologies(SpaceX、スペースX)は米国時間10月23日、「Starship」(スターシップ)の次回の飛行試験に向けて、第1段のブースター「Super Heavy」(スーパーヘビー)を公開した。 SpaceXはStarshipのテスト打ち上げを繰り返しており、10月13日に実施された統合飛行試験(Integrated Flight Test:IFT)の5回目(IFT-5)となる「Flight 5」では、地上に降下するSuper Heavyを箸のようなアームで引っかけることに成功した。 「6回目のSuper Heavyはテストのために、Starbaseの発射台に移動した」とSpaceXはX(旧Twitter)で明かした。「これは、最初のブースターが捕獲されてからわずか1週間後のことだ」 Starshipは米航空宇宙局(NASA)の有人月探査ミッション「Artemis III」(アルテミス3)でも使用される。Artemis IIIは2026年9月の打ち上げが予定されているが、その前にさらなるStarshipの打ち上げが要求されている。 Starshipは、SpaceXが開発する大型宇宙船であるStarshipとロケットの第1段となるブースターのSuper Heavyで構成。Starshipは宇宙飛行士が乗る宇宙船であり、衛星を打ち上げるロケットでもある。Super HeavyとStarshipを組み合わせると全長121mにもなる。
塚本直樹