暑すぎてプールができない 老朽化でプールを使えない どうなる学校のプール授業 民間委託には課題も
インストラクター 「開いて閉じましょう。曲げて閉じましょう。閉じること、大事ね。閉じたときに進んでいくからね。そのままいこう。シュッと伸びてね」 5年生担任教諭 「専門的なところを教えてもらえて細かい点も児童にわかりやすく伝えてくれてありがたい」 屋内プールのため猛暑や雨の心配は不要です。 黄金山小学校 教頭 「授業計画を進めやすいので助かる」 ■プールの老朽化が深刻な課題に… 黄金山小学校はなぜ民間施設でプール授業をしているのでしょうか? 黄金山小学校 教頭 「側面からひびが入っていて床もひびとズレが生じている状態。水を張っても抜けていく…」 黄金山小学校のプールは2022年に地盤沈下が原因で水槽にひび割れが生じ、今も使えない状態です。 広島市ではプールの老朽化が深刻な問題となっています。プールは市内の公立小中学校200校に設置されています。このうち過半数が築40年を超えていて、今後、更新の時期が重なります。 200校全てのプールを改築した場合、およそ460億円の財政負担が見込まれていて、1校あたり2億3000万円かかる計算です。 市教委は改修よりも負担が軽減されるプール授業の民間委託について検討を進めていて、黄金山小学校はそのモデルケースになっています。 黄金山小学校 教頭 「すごく助かる。一般的に学校でプール授業をすると教諭の数が制限されるので誰が中に入る?誰が上から見る?その確保はどうする?と考えたとき、ここだとインストラクターが中に入ってくれる。よりたくさんの目で見ることができるのは、ここでやっている意味が大きい」 プールの水質チェックやバスの送迎なども施設側に委託することで、先生たちの負担軽減にもつながっているといいます。 黄金山小学校 教頭 「本校のプールが使えない状況だが水泳の授業を続けていく必要はあると思うので、できれば続けさせてもらいたい」 「施設の老朽化」や「天候リスク」…。学校のプール授業は今、さまざまな課題に直面しています。
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