鬼や武者姿の人が勢ぞろい 大江山酒呑童子祭り―地元の高校生らが盛り上げる
第43回大江山酒呑童子祭り(実行委員会主催)が4日、京都府福知山市大江町佛性寺の大江山グリーンロッジ周辺で開かれた。秋晴れの気持ちの良い気候で多くの人が訪れ、高校生らによる多彩なステージ、鬼や武者姿の人が勢ぞろいする鬼武者行列などを楽しんだ。 昨年は同町で台風被害があったため中止しており、2年ぶりの開催となった。 メインのステージ発表では、地元の大江高校生たちが活躍。地域づくりなどを考える部活「地域創生研究部」の1年生約20人がライブ演奏、ダンスを披露したほか、但馬よさこい連「結」の発表では、よさこい音頭の替え歌を披露し、「大江良いとこ、二瀬の川は、春に桜、秋紅葉、よさこいよさこい」などと元気よく声を張った。 酒呑童子や退治にやってきた源頼光一行に住民らが扮して名乗りを上げる鬼武者口上には、初めて同校の生徒が参加した。同部所属の三木咲希子さん(日新中出身)が頼光四天王の一人、碓井貞光を演じた。 三木さんは「地域の祭りを盛り上げるのが部活動の第一だと思っています。有名な大江の鬼を大切にしながらしっかりと取り組みたいです」と笑顔を見せた。 福知山高校生による酒呑童子の幼少期などを描いた「鬼の寸劇」もあった。 会場ではすし、ピザ、りんごあめ、農作物、鬼グッズなどの販売も多数あり、訪れた人が思いおもいに買い物を楽しんだ。特殊メイクなどで本格的な鬼に扮するコスプレをした人らも多く、記念撮影などに応じて会場を盛り上げた。