「まだやり残したことが沢山ある」マグヌッセン、ハースF1残留の意向示す。次期チームメイトに求める条件は“分別”?
ハースF1のケビン・マグヌッセンは2025年以降もチームに留まりたいという意志を示し、「まだやり残したことが沢山あ る」と語った。 【ギャラリー】フェラーリの2024年マシンSF-24に”Evo”モデル登場? 実戦投入に向けてテスト実施 チームがF1参戦を果たした翌年の2017年からハースに加入したマグヌッセンは、2020年末で一度F1シートを失った。しかしロシアのウクライナ侵攻問題でハースがタイトルスポンサーのウラルカリ、ドライバーのニキータ・マゼピンと縁を切ったことで、マグヌッセンは2022年にサプライズ復帰を果たした。 今年の10月で32歳を迎えるマグヌッセンの現在の契約は2024年末までとなっているが、チームに眠るポテンシャルを引き出すため、ハースとの契約延長を臨んでいる。 「ここでまだやり残したことが沢山あるような気がするんだ」とマグヌッセンは語る。 「ずっとそうだった気がする。僕はここに何年もいる。僕らがちゃんと活用できていないようなポテンシャルが常にあるんだ」 「そして今、僕らはそのポテンシャルを発揮するためのより良い基盤を築きつつあると感じている。とても才能のある人材が揃っていると感じている。それは初日からそうだったと思う」 「最初の頃は、フェラーリの真似をしているだけだと思われて、多くの人達が僕らを評価してくれなかった。でも僕らはただ真似しているのではなく、自分たちなりのことをやっているということを何度も証明してきた」 「そして今年、僕らはフェラーリではないどこかのチームをコピーしていると思う。レッドブルをコピーしている。他のみんなも同じだね」 「ここには才能に溢れた人たちが沢山いて、それを開花させるポテンシャルもあると思う」 そしてマグヌッセンは次のように続けた。 「他のみんなと同じように、僕は今年に集中しているし、同時にどんなチャンスにもオープンだ」 「だからさっき言った通り、ハース残留のチャンスについてどう感じているかという点では、それが当然、最も可能性の高い選択肢だと思う」 既に契約更新に向けた話し合いを始めたかと尋ねられたマグヌッセンは次のように答えた。 「具体的な話じゃない。チームの一員である以上、常に話をしているし、みんなシーズンや色々なことに集中していると思う」 仮にマグヌッセンがもう1年ハースに留まることになれば、これまでとは異なるチームメイトと共にグリッドに並ぶこととなる。現在ハースで走るニコ・ヒュルケンベルグは、アウディのF1参入に先駆けて2025年にザウバーへ移籍することが決まっているのだ。 マグヌッセンは、ヒュルケンベルグの移籍に驚かされたと語った。 「正直なところ、来年も僕とニコのふたりだと思っていた。そうなるだろうと思っていたんだ」とマグヌッセンは明かした。 「見ての通り、彼はザウバーとアウディでチャンスを掴んだ。彼の成功を祈っているよ」 「そして僕らは今年に集中し、楽しむつもりだ。今年のチームとしての進歩を継続して、できれば今年以降もそれを続けていきたい」 「実際、チームとして上手くやっていると感じている。競争は激しいけど、それが僕の助けにもなっている。お互いに邪魔し合うようなことはない」 「そうなれば、F1では時にとても不健全な形になってしまう。僕らはふたりとも非常に成熟したドライバーで、かなり分別がある。ふたりともね」 「もし僕がこのチームで続けられて、新しいチームメイトがやってくるのであれば、次の人と同じように上手くいくことを願っている」 なおマグヌッセンは先日行なわれたマイアミGPで大暴れ。累計ペナルティポイント10点と、レース出場停止まで残り2点という状況にいる。
Pablo Elizalde, Filip Cleeren