30代会社員、貯金額は100万円です。彼女に貯金額を聞いたら私より多く、結婚を断られるのではないかと心配です。私の貯金、少なすぎますか?
30代会社員のAさんは、近々彼女にプロポーズする予定です。彼女に貯金額を聞いたところ自分よりも多く、結婚を断られるのではないかと心配とのこと。 そこでFPである筆者が、貯金額の平均はいくらくらいなのか解説するとともに、結婚後に上手に貯金していく方法もご紹介します。
30代の金融資産保有中央値は300万円
金融広報中央員会が公表している、家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成19年以降)では、年代別の金融資産保有額の目安が分かります。 それによると、30代での中央値は300万円となっています。ちなみに20代で103万円、40代では500万円です。単純にこの中央値と比較すると、Aさんの貯蓄額は少なすぎといえるかもしれません。 もし、貯金額がプロポーズする彼女よりも少ないから断られるとしたら、それは考え方が違うためで、仮に無理やり結婚したとしてもうまく結婚生活を継続していくことは難しいでしょう。 結婚相手に求めるものは人によって違いますから、これはFPがお答えする範囲外の質問になります。お互いの価値観がマッチするかを振り返ってみて、プロポーズされるといいかもしれません。
結婚前の貯蓄額がどうして少ないのか
時計の針はもとには戻せませんから、将来に向かって「どうすれば結婚後、貯金していくことができるか」について考えていきましょう。 まずは、お互いの「現状把握とお金との向き合い方」の確認です。現状把握というのは、お互いの貯蓄額と収入、支出です。現時点で貯蓄額が少なくても、毎月の収入と支出を見直せば確実に積み上がっていきます。 どうして、貯金額が少ないのか振り返ってみましょう。理由はシンプルで、「収入に比べて使いすぎ」です。 ここはダイエットと同じで、どうして太ってしまうのか? という理由を考えたときに、体質とかいろいろ理由をつけがちですが、行きつく先は「運動量に比べて食べすぎ」です。 漫然と「使いたいときに、使いたいだけ支払う」という生活を続けていれば、どんなに貯蓄額が多くてもそれ以上は貯まりませんし、貯蓄額が少ない場合は最悪の場合貯蓄ゼロになってしまう可能性もあります。