30代会社員、貯金額は100万円です。彼女に貯金額を聞いたら私より多く、結婚を断られるのではないかと心配です。私の貯金、少なすぎますか?
「避けられない」「けずれない」ものをピックアップ
あまり神経質に節約と決心しても、計画倒れになってうまくいかないことが多いです。 ですから、大枠だけをはっきりさせましょう。支出のなかで、どうしても避けられない住居に関わる諸経費(家賃・光熱費・スマホ関連費)、スーツやクリーニング代などは、必要経費として確保しておくべきです。 残ったお金から、娯楽費や外食を見直してください。結婚生活が始まれば、2人で週末を家庭料理の日にあてるなど、コストをかけずに楽しい時間をシェアすることもできるでしょう。勤務日の総菜の作り置きを2人でやったり、部屋の掃除をやったりするのもよいでしょう。 プロポーズのときに、このような提案をして貯蓄額を増やす大まかな計画を話すことも前向きで楽しいかもしれません。話が進めば、お互いにどのように家計費を負担していくかなどについても話し合えるといいでしょう。
「けずれない」コストに毎月の貯蓄額を組み込む
「けずれない=必ず必要になるコスト」と「自由になるお金」を分けたときに、毎月の一定額を「けずれないコスト」に組み入れることは、貯蓄額の積み上げにとって必須です。 「結婚を機に」と気持ちが引き締まっているときに、定額での積立貯蓄を始める、増額する、というのはよくご相談者からも聞きます。そもそも仕組みとして簡単にはやめられませんし、心情的にもやめてしまうと結婚相手に対して誠実さを欠くような気持ちになって抑止力が強く働くといいます。
無理はしないが、締めるところはしっかり
結婚生活、家計運営は一生続くことが前提の長い取り組みです。短期的に頑張るものではないので無理をせず、締めるところはしっかり締めるメリハリを大事にしてください。 今はインターネットで、ライフプラン表やキャッシュフロー表を比較的簡単に作成できますので、ときどき夫婦で作ってみると、建設的で楽しい時間を共有でき、お互いの反省材料にもなるかもしれません。ぜひ、試してみてください。 出典 金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 令和5年調査結果 執筆者:柴沼直美 CFP(R)認定者
ファイナンシャルフィールド編集部