7年ぶりのフルチェンでプラグインハイブリッドが超絶進化! 6代目メルセデス・ベンツEクラスは電気で100km以上走る!!
――話を戻すと、そんな6代目Eクラスが搭載するハイブリッドとは? 山本 2リットル直列4気筒ガソリンマイルドハイブリッドと2リットル直列4気筒ディーゼルターボのマイルドハイブリッド、そして2リットル直列4気筒ガソリンターボと電気モーターを組み合わせたPHEV(プラグインハイブリッド)です。 ――3種類もあるんだ! その中で注目はどれですか? 山本 システム最高出力312馬力を誇るPHEVです。先代のPHEVは一応用意しました感が強かったのですが(汗)、6代目のPHEVは25.4kWhという大容量のバッテリーを搭載。EVの航続距離は112㎞と一般家庭の1日の平均走行距離(60㎞)をシッカリとカバーしています。 ――つまり、充電環境が身近にあれば普段はEVと同じように使える? 山本 そうですね。通勤や買い物などの日常走行なら、ほぼほぼガソリンを使わずに走れます。仮に走行中にエンジンを使うシーンがあっても、モーターが補助するので加速も鋭くパワフルです。 ――ただ、値が張ります。 山本 ディーゼルのマイルドハイブリッドの価格は921万円で、PHEVは988万円ですが、オプション装備などを同等にそろえると、その差は約20万円まで縮まる。さらにPHEVには国から44万円の補助金が交付されるので、実質的な購入価格は逆転します。 ――つまり、PHEVは性能含め、超お買い得カーであると。とはいえ、6代目Eクラスって、実際に見ると、けっこうデカくないですか? 山本 確かにボディサイズは、ちょっと前のSクラス(メルセデス・ベンツの旗艦モデル)並みではあります。 ――正直言って、これだけボディがデカくて長いと取り回しが大変では? 山本 もちろん、ボディの大きさは気になると思います。しかし、ハンドルの切れ角が大きいのでサイズの割には小回り性能が高い。さらにオプション設定されている後輪操舵機構が秀逸で冗談抜きに取り回しは楽チンです。なので、駐車場などでもそれほど困らないと思います。 ――ちなみに日本はもちろんのこと、世界的にも「セダンはオワコン」という声が広がっています。 山本 人気の面ではそうですが、6代目Eクラスに乗ると、「セダンもいいよね」と思わせる魅力がたくさん見つかると思いますよ。 ■4人乗り新型オープン登場! 6月25日、メルセデス・ベンツ日本は4人乗りオープンモデル「CLE200カブリオレ スポーツ」の発売を発表した。 ソフトトップは時速60キロ以下であれば20秒以内に完全電動で開閉操作が可能だという。ちなみにパワートレインは2リットル直列4気筒ガソリンターボ+マイルドハイブリッド。最高出力は204馬力で、お値段は936万円。メルセデスのオープンに注目! 取材・文/週プレ自動車班 撮影/山本シンヤ