【毎日書評】「要領がいい人」がやっている効率的な時間の使い方
休憩もタスクの一部に
仕事に期限を設けるために、著者はタイマーを活用しているそうです。タイマーが鳴るまでの間、集中してタスクを進めているということ。 ミシガン大学のエリック・アルトマン氏の実験では、300人の学生がパソコン作業中に、他の画面を2.8秒間見せられて作業を中断すると、ミスが2倍に増えたことがわかりました。また、4.4秒間の中断では、ミスが4倍に増えました。どちらの場合も集中力を取り戻すのに30分かかったと報告されています。(67ページより) ここからもわかるように、集中力はほんの少しのことで簡単に途切れてしまうのです。そこで著者は、音が出ない「バイブレーション機能つきのタイマー」を使って、自分だけが気づけるようにしているわけです。 私の机の上には、たくさんのバイブレーション機能付きのタイマーが置いてあります。この仕事は15分で終わらせる、このタスクは30分で終わらせる、様々なタイマーで期限を決めて仕事をすることで、ゲーム感覚で行うことができます。(68~69ページより) 他にも、1時間に1回アラームが作動するようにセットしているそうですが、それは1時間ごとに休憩をとるためのもの。意識していないと休憩を忘れてしまうこともあるため、タイマーを利用して忘れないようにしているようです。 これらはほんの一部に過ぎませんが、いずれにしてもこうして時間をうまく管理すれば、必然的に要領よく仕事を進められるようになるということです。(66ページより) 紹介されているメソッドのなかから自分にフィットしそうなものを選んで実践してみれば、“要領が悪い自分”から脱することができるかもしれません。どれもすぐに試せそうなことばかりなので、試してみる価値はあるのではないでしょうか。 >>Kindle unlimited、2万冊以上が楽しめる読み放題を体験! Source: 明日香出版社
印南敦史