神川の青年農業者が関東4Hクラブ大会で発表 スイートコーン特産化目指す
神川町農業青年会議所が10月29日、「令和6年度関東ブロック農村青少年(4H)クラブプロジェクト実績発表会」に出場した。(本庄経済新聞) 【写真】「令和6年度関東ブロック農村青少年(4H)クラブプロジェクト実績発表会」に参加した神川町農業青年会議所メンバーら 同会は、農業経営や農村生活等の改善について研究実践している関東ブロックの青年農業者が一堂に会し、発表を通じて研さんを積み、農業技術や経営能力の向上と組織活動の活性化を図ることを目的とする。 同会議所は、町の若手農業関係者が、情報共有、地域農業の発展、農業後継者の育成確保、就農環境の整備を目的に集まった組織で、アドバイザーを含め11人で活動している。今年2月16日に開催された「第29回埼玉県青年農業者研究大会」で、町内で農業を営む木口和成さんが会議所メンバーを代表して「神川町おこしプロジェクト こ~んなにあま~いドリ~ムを」をテーマにプロジェクト発表して最優秀賞(埼玉県知事賞)を受賞し、関東ブロック大会出場を決めた。 関東ブロック大会でも木口さんは、同町の特産品「梨」「クジャクソウ」は農業初心者が取り組みにくいため、「露地野菜」で新たな特産品づくりをしたいという思いから、「スイートコーン」の特産品化をテーマに発表した。 木口さんらは、「プロジェクトの初年度は、スイートコーンの特産品化に向けて品種、肥料、獣害対策の3点に重点を置き、栽培を行った。本年度は、昨年度アワノメイガの被害が発生したので、害虫対策に取り組み、初心者でもコストを抑えて、おいしいスイートコーンを生産できることを証明できた」と振り返る。「今後は、スイートコーン栽培初心者マニュアルを作成することで生産者を増やし、10月収穫における食害率を低減することで他産地と差別化を目指す」と意気込む。 木口さんらは10月20日、「神川町ゆ~ゆ~ランド」(神川町小浜)で開かれた「2024 神川町コスモスまつり~秋の彩りと地元文化を楽しもう~」でブース出店しスイートコーンを販売した。祭り当日に収穫したスイートコーンを炭火でしっかりと焼くことで甘みを最大限に引き出し、北海道バターと焦がししょうゆで香りを付けた。木口さんらは「スイートコーンを地域に根差していき、コスモスまつりと共に『スイートコーン大収穫祭』を開くのが神川町農業青年会議所の夢」と目を輝かせる。
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