天理大SH藤原健之朗「特別な時間でした」双子の弟WTB竜之丞と同時出場も明大に惜敗/大学選手権
全国大学ラグビー選手権準々決勝(22日、天理大21-24明大、三重交通Gスポーツの杜鈴鹿サッカー・ラグビー場)天理大(関西1位)は0-24の後半28分から3連続トライを奪い、明大(関東対抗戦3位)を猛烈に追い上げたが、あと一歩及ばす、2年連続のベスト4進出はならなかった。 だが、FB筒口允之主将は「悔しいが、最後は自分たちの(トライを)取り切るラグビーを体現できた」と胸を張った。SH藤原健之朗が後半15分、双子の弟でWTB竜之丞(ともに4年)が32分から途中出場。42分には連続攻撃から健之朗が中央にトライを決めた。 「4年間で一番走りました。うれしかったですが、時間がなかったので早く次のプレーにいくことだけを考えていました」と振り返った。 東大阪市出身の2人は小5でラグビーを始め、ラグビースクール、日本航空石川高と同じ道を歩み、天理大には2021年春に入学。健之朗は前年度に初の日本一に輝いたときの主力で卒業した日本代表SH藤原忍(東京ベイ)の後を受け、1年からレギュラーを獲得。だが、2年からは2度の右ひざじん帯損傷などの大けがに悩まされ、復帰したのは4年の今季後半から。関西リーグ第6節の近大戦からこの日の明大戦まですべて途中出場ながら3戦連続で同じピッチに立った。健之朗は「一緒の出場時間は短かったのですか、特別な時間でした」と語り、しみじみと喜びをかみしめた。