タートルネック「身幅にゆとり」で小顔見せ 肌触り重視ならカシミヤかメリノウールを
■格子柄と合わせてクラシカルに 足元はブーツ
藤原さんにタートルネックセーターを使った着こなしを実践してもらった。まずはビジネスシーンを想定した着こなしだ。ハウンドトゥース(千鳥格子)柄のセットアップや膝上丈の黒いチェスターコートと掛け合わせ、クラシカルな印象にまとめた。 「華やかさと大人らしい品のよさが両立しているモノトーンのハウンドトゥース柄がおすすめですね。2024年~2025年秋冬はアウターの一大トレンドがないので、今回はチェスターコートを選びました。すっきりした着丈はインナーやボトムスとバランスが取りやすいですね」 スラックスはテーパード(裾に向かって細くなる)シルエットが特徴。細身のブーツを掛け合わせ、下半身はコンパクトなシルエットにまとめた。 「タートルネックセーターを使った着こなしはブーツと相性がいいです。ネクタイやシューレース(靴ひも)を結ばないという点に共通点があるためでしょう。オフィスカジュアルで何を着ればいいか分からない方におすすめしている掛け合わせですね」
■休日はオフタートル デニムパンツでカジュアル感
2組目は休日を想定した着こなし。オフタートルのセーターとデニムパンツを選び、気取らない雰囲気にまとめた。 「カジュアルな印象がある太めの糸で編んだローゲージのセーターを選びました。キャメルのダッフルコートや色落ちしたインディゴ(藍)のデニムパンツなど、中間色のアイテムを中心に選び、統一感を出しました」 ボトムスにはストレートシルエットのデニムパンツと細身のチャッカブーツ(くるぶし程度の丈のレースアップブーツ。英国生まれの伝統な靴)を選び、すっきりとしたシルエットにまとめた。身幅にゆとりがあるセーターやダッフルコートともバランスが取れている。 「チャッカブーツは温かみのあるスエード素材を選んで、季節感を出しました。ダッフルコートと同系色のブラウンなのもポイントですね」 文:山梨幸輝 写真:加藤潤
山梨幸輝
東京出身のライター・編集者。学生時代にファッションブランドで制作アシスタントを経験し、卒業後にフリーランスで活動を開始。雑誌「ポパイ」や「ギンザ」、「ファイン」、「ターザン」などでの執筆のほか、企業のオウンドメディアなどのディレクションも行う。
加藤潤
兵庫県出身のフォトグラファー・ビデオグラファー。幅広いジャンルのWEBメディアや雑誌などで活躍するほか、ファッションブランドのルックやカタログの商品写真、企業の広告用ムービーなども手がける。 ※この記事は「THE NIKKEI MAGAZINE」の記事を再構成して配信しています。