へそくりに隠された毒妻の「財産収奪計画」の手口が狡猾すぎる…!時効を知らずに借金を重ねた「夫の悲しき末路」
妻に財産を収奪された「夫の末路」
夫に多めの生活費を払わせ、余った分を貯めていき、そして離婚するときに持ち出す…結果的にそうなったのではなく、元妻によって初めから仕組まれていたのです。修人さんは「つまり、あいつは確信犯ってことですか!」と唾を吐きます。 元妻がそのつもりで修人さんと結婚したのか、結婚生活のなかで修人さんに恨みを抱き、件の計画を思いついたのか、それとも離婚を決めたときに考え付いたのかは分かりませんが、その計画が予定通りに進んだのは事実です。 仮に妻のへそくりが420万円なら、修人さんは210万円を請求することができました。 修人さんが抱えている借金はカードローンが80万円、消費者金融が70万円ですが、これは元本です。実際には返済できず滞納していた月があり、金利や遅延損害金が上乗せされ、現在は合計で170万円に達しています。 それでも財産分与を正規の方法で行えば、借金をすべて完済するだけでなく、手元に40万円を残すことができたはずでした。 すぐに元妻を説得できなくても、とりあえず時効を6ヵ月間、延長したり(時効の完成猶予。民法150条)、振り出しに戻したり(時効の更新。民法152条)するなど修、人さんには複数の選択肢が残されていました。 修人さんが小銭稼ぎで始めたユーチューブ。最初の1ヵ月はビギナーズラックで1万円の収益が上がったものの、それ以降の収益は停滞し、直近の月ではわずか2000円という有様。修人さんは「もういいです!債務整理するつもりですから…」と投げやりな言葉を残し、事務所を後にしました。 修人さんの場合、もう少し早く、法改正が施行され、時効が2年から5年に延長されていれば、救われる道もあったかもしれません。 もちろん、元夫が元妻の貯金を特定するのは簡単ではありません。修人さんがたまたま妻の異変に気が付いたのは離婚から2年1ヵ月目でしたが、もし5年1ヵ月目だったら、法律が改正されても結果は同じだったでしょう。 しかし、時効が3年、延長されることで、もろもろの条件が揃えば、救われる人は一定数、いるはずです。 さらに連載記事『実は40代に多い「妊娠中絶」…「子どもができました」と告白すると、公務員は逃げ出した!婚活アプリで出会った男の「非情な仕打ち」と「父の怒り」』でも、夫婦間のトラブルについて解説していますので、ぜひ参考にしてください。
露木 幸彦(行政書士・ファイナンシャルプランナー)
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