J1連覇・神戸と2位・広島「最後に出た」差、「大きかった」宮代大聖の加入と2チームの「共通点」【日本サッカー「2024総決算」と「2025大展望」の激論】(4)
■移籍して「点を取れるようになった」
大住「神戸がすごいと思ったのは、11人を総入れ替えしても、インテンシティ(プレーの強度)を落とさないだけのチーム力があるんだよね。佐々木大樹なんて、レギュラーとして起用されてもいいと思うんだけど、あえてレギュラーから外してACLやカップ戦のメンバーとして使っていた。そうすることで、カップ戦でも前線での圧力を落とさずに戦えていた。井出遥也が先発で出る時期があって、なんで佐々木を使わないんだろうと思っていた。神戸の前線に武藤嘉紀と大迫勇也が並んでいると、2人とタイプが違う井出は変化をつけるのに役立つんだよね。そういうところに佐々木を交代で出すことで、他の選手もより活きてくるという相乗効果がある。とはいえ、今年の神戸の勝因を考えると、宮代大聖の補強が大きかったね。宮代自体がすごく伸びたからね」 後藤「前からうまい選手だったけど、なかなか点を取れなかった。神戸に移籍して点を取れるようになったよね。武藤と大迫と宮代が、それぞれ10点くらいずつ平均して取っているというのは、なかなかにすごいことだよね」
■「誰か1人が点を取る」チームじゃない
大住「理想的だよね。だから、宮代の補強はすごく大きかったと思うけど、宮代自体が移籍を契機にすごく変わったよね。確かにこれまでも、うまくて速い選手だったけど、最後の部分が足りないという印象だった。移籍後は最後のところまでやり切るようになった、というのがすごく大きかった気がする。神戸は初優勝したメンバーと2024年とでは大きく顔ぶれは変わってないから、なおさら一番大きく神戸を変えたのは、宮代だったんじゃないかなと感じる」 後藤「神戸もサンフレッチェ広島も、1人の選手が点を取るんじゃなくて、いろいろなところから点を取るという傾向だったね」 大住「広島は加藤陸次樹の補強が効いたよね」 後藤「開幕前に大橋祐紀も補強していたけど、すぐにイングランドに移籍しちゃったね。もしも大橋が今シーズン最後まで在籍していたら、得点ランキングでけっこう上位につけていたんじゃないかな。とはいえ、シーズン途中から入ってきて、けっこう点を取ったトルガイ・アルスランとゴンサロ・パシエンシアを含めても、誰か1人が点を取るチームじゃないところが上位に来たという印象だね。特定の1人が点を取るばかりだったのは、ガンバ大阪と横浜F・マリノスだけど」
大住良之,後藤健生
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