【NBA】2024年のNBAトレード期限の評価:補強したニックスやバックス、大きく動いたマーベリックスら
2024年のNBAトレードデッドライン(トレード期限)は、近年のような大型トレードがなかった。その代わりに、より規模が小さい取引がたくさん行われている。これらは非常にオープンだった優勝争いのバランスに影響を及ぼすかもしれない。 【PHOTO】古巣のグリズリーズに復帰に復帰した渡邊雄太「これだから人生って楽しい」と前向き タイトルを競う多くのチームが、層の厚みを増すクオリティーの高い選手を獲得した。成績が優れないチームの大半は、ベテラン選手たちを放出している。 ここでは、トレードデッドラインにおける動きを評価する。
ニックス
ニューヨーク・ニックスはトレードデッドラインの前にリーグで最も好調だったチームだ。ここ19試合で16勝をあげている。その彼らがボーヤン・ボグダノビッチとアレック・バークスを加え、ロスターをさらに改善させた。そのために要したコストも、複数のドラフト2巡目指名権、ローテーション外の選手たち、そしてクエンティン・グライムズと最小限にとどめている。 ボグダノビッチは数シーズン前のような選手ではなくなっている。だがそれでも、様々なかたちで得点をあげ、スペーシングでフロアを広げることができるのは変わらない。ニックスはジェイレン・ブランソンとジュリアス・ランドルに極めて大きな負荷をかけてきた。ボグダノビッチは自らショットをつくり出せ、彼らの負担を軽減できる。 バークスは、トム・シボドー・ヘッドコーチに合う選手だ。屈強なディフェンダーで、優れた3ポイントシューターであり、求められることを何でもしてくれるだろう。 これでニックスはリーグ有数の層の厚みを持つチームとなった。ジョエル・エンビードが負傷したフィラデルフィア・76ersや、ドック・リバースHCになったミルウォーキー・バックスを巡る不確実さを考えれば、ニックスはボストン・セルティックスのファイナル進出に立ちはだかるチームにもなるかもしれない。
ベバリーとバックス
パトリック・ベバリーは自身のポッドキャストのX(旧ツイッター)アカウントを通じ、自分のトレードを明らかにしたNBA史上初の選手となった。シャムズ・シャラニア記者やエイドリアン・ウォジナロウスキー記者に先駆けて、バックスへの移籍を伝えたのだ。 ベバリーがトレードデッドラインでこういった話題を提供したのは、これで2年連続だ。 コートの上に話を戻すと、ベバリーはバックスにとって良い補強だ。彼らはペリメーターでの守備の助けを必要としていた。ベバリーはすぐに彼らの最高のストッパーとなるだろう。